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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2012/03/14 05:56:14

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    母が語る物語

    母が最近、昔の話をしてくれる。
    昨日は父が若かった時に、
    酔っ払って友達を連れて来る話だった。

    とにかく1人で酔っ払って帰って来るのが怖いのか、
    父は必ずのように夜中でも友達を連れて来た。
    「こんげ時間に母ちゃんが起きているわけねぇろ」と一升瓶を賭けたそうだ。
    しかし、母はどんなに遅くなろうとも、ちゃんと起きて待っていた。
    それに驚くのは父の友達。
    「ほんとにいつでも起きて待っているんなぁ。」
    それから、我が家での宴会が始まるそうだ。

    我が家は、六畳と三畳の二間だった。
    「どこで俺と妹は寝てたん?」と聞くと、
    私はそんな時は近くの祖母の家に泊まりに行ったのだそうだ。
    まだ幼かった妹は、母と一緒に三畳の部屋で布団に入って寝たそうだ。
    Oさんという、声のでかい父の親友は、よく我が家に泊まっていた。
    そんな酔っ払いの父の友達の顔を、今でもよく覚えている。

    私は、幼い時によく祖母の布団の中で眠っていた記憶がある。
    一緒に布団に入り、もぐっていると安心したものだ。
    昨日の話でその理由がよく分かった。
    そうか、父が酔っ払って帰って来た夜は、私は祖母と眠る夜だったのだなぁ。

    その頃、我が家は一つ屋根の下に御老人夫婦であるIさんと共に暮らしていた。
    玄関と便所が共同で、玄関に入ると左の一間がご夫妻の部屋だった。
    そんな時代なのだ。
    この玄関に何度か父の「つけ馬」さんも立っていた。
    母は必ず父の借金は払っていた。
    その「つけ馬」さんのタクシー代まで払ったそうだ。

    そのIさんが母をよく褒めてくれたと言っていた。
    夜中まで父達が呑んでいたのに、
    朝早く朝食を出して、父達を送りだし、
    自分も勤めに行くからだった。
    確かにこの気丈なる母が父と私たちを守っていてくれたのだ。

    昔の話をすると、母の話は止まらなくなる。
    それを聴いていることが、とても楽しく懐かしい年に私もなった。

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