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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2012/08/27 06:41:59

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    指揮者となった

    しばらくのご無沙汰だった。
    ここに登場しない時には。訳が必ずあるのだった。
    それは、飲み過ぎで、寝坊した日がそうなのだ。
    それだけ、連日飲んでいるということなだろうか。

    奇跡の話だ。

    佐渡裕さんがシェイナと共にりゅうとぴあだった。
    私は、チケット発売日にりゅとで直接チケットを手に入れた。
    私には、大きな夢があった。
    それは、あの指揮台上にあがって、ブラスを指揮することだった。
    コンサートの最後の曲は、演奏したい人は誰でも上がってよいのだった。
    いよいよコンサートがラストの曲となり、
    佐渡さんが会場に呼びかけた。

    私は、リュックから一本の指揮棒を取り出し、
    三階から階段を駆け下りて、ステージに向かった。
    ステージの指揮台の前には、笑顔の佐渡さんが立っていた。
    しかし、指揮台には一人の高校生の男子が指揮棒をもってすでに立っていた。
    オープニングは、彼だった。
    「星条旗よ永遠に」が鳴り響いた。
    200名以上の熱烈なるブラスバンドだ。

    私は、彼と交代して指揮棒を振った。音しか頭にはなかった。
    夢中で指揮棒を振りながら、夢は叶うものだと感動の嵐だった。
    その瞬間が、私にとっては永遠だった。
    その瞬間が、私にとっての奇跡だった。

    私は、順番に小学生や叔父さんやおじいさんに指揮棒を渡し、
    指揮の順番を決めていた。
    さて、ラストだ。
    ラストは、私に振らせてもらうことにした。
    私の目の前に佐渡さんが大きなアクションで指揮をしている。
    私は、その後ろで指揮をしている。
    これは現実なのだ。

    終わった。万雷の拍手だった。りゅうとの聴衆が歓喜していた。
    振り向いたら、スタンドオブオペーションだった。
    新潟のお客さんたちが、立ち上がって拍手していた。
    「さぁ、お辞儀をしましょう。」
    佐渡さんに促されて、私たちは深々と聴衆にお辞儀をした。
    私の夢が叶ったのだ。

    いつか必ずと、心には決めていた。
    しかし、指揮棒を手にしてあの指揮台に向かうには、
    本当に本当に勇気が必要なのだった。
    しかし、夢が叶う時、何か大きな力がその後押しをしてくれるようなのだ。
    私一人では、奇跡は難しい。
    しかし、その力が存在し、その力に守られ、促されている時、
    ちっぽけな私も、こうした奇跡と出会うことができるのだ。

    私は、奇跡を信じられる。
    だから、今日一日は生きられるのだと思っている。

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