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親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

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  • from: クマさんさん

    2012/08/28 20:45:44

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    母が祝ってくれた

    この時刻に、この掲示板を書くことは、稀なことだ。
    本日から、生き方を変えた。
    そんな記念すべき日であるから、菊水一番搾りを呑みながら、
    この想いを記すことにする。

    今朝、不思議なことが起こった。
    ジョグに行く前に、母に朝の挨拶をしようと、座敷の母の壇の前に座った。
    いつものように、チーンである。
    「お母ちゃん、俺、おかげさまで今日で55歳になりました。」
    そんな報告をした瞬間だった。

    座敷は締め切っていて、何の風も入らずに蒸し暑かったのに、
    壇の右横に置いてあった灯篭の房が、一つだけ嬉しそうに揺れていたのだった。
    それは、朝6時過ぎのことだった。
    その一つの房だけが、誰かが揺らしているように、小刻みに震えているのだった。

    「ああ、お母ちゃんが居るんだなぁ。」
    「俺の誕生日を喜んでいてくれるんだなぁ。」
    私は、その房の震えをじっと見ながら、母をそこに感じていた。
    私の誕生日なのに、母が居ないことは、初めてなのだ。
    母は、生前に言っていた。
    「兄ちゃんが、定年の年まで生きるからね。」と。
    その想いは叶わなかったが、母は、今でもこうして傍に居てくれるのだと分かった。

    目に見えないことは、信ずべきことなのだ。
    それは、別に言葉によって説明して、証明しようとは思ってもいない。
    私が語っても、それは分かってくれる人だけが分かってくれたらそれでいいのだ。
    「そんなことはあり得ない。」と、言う人には、その先は語れない。

    私は、目の前で房がさも嬉しそうに揺れたから、
    そこに、母の喜びをただ感じただけである。
    死者は、死者として、生者と同じくここに存在しているのである。
    そのことを信ずる人に対してのみ、死者は語りかけて来るのだ。

    しかし、物理学的に直接にかかわって来ることは難しい現実がある。
    ならば、仮の姿や形を通じて、語りかけてくるはずである。
    その兆しをどのようにとして捉え、理解し、感じいるかは、
    その人の感性なのだと私は思う。

    今朝は、確かに母が私に語りかけてくれていた。
    ありがたいことだった。
    房が喜びを表現していた。

    私は、その後、ジョグをしてお地蔵様にお礼のお参りをした。
    「そうだろう。」と、お地蔵様は、笑っていた。
    55歳の誕生日を、亡くなった死者の母は、やっぱりいつもの年のように笑顔で祝ってくれたのだった。

    私は、信ずる。

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