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from: クマさんさん
2012/10/19 05:58:59
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傍らには誰かが居るよ
毎晩、定量を飲んでいる。
その定量が少々度を越した定量だから、
この疲れが抜けないのだろうか?
あの稽古の日々が懐かしく感じられる。
まさに大家族なのだ。
その人たちと毎日のようにして会い、語り、笑い、稽古をつけ会った。
劇団とは、まさに家族のようなものだった。
仲間たちが本当に大好きなのだ。
だから、仲間に会いたいから、稽古に行っていたようなものだ。
それがぱたりとなくなってしまうと、
何とも虚しさを感ずるものだ。
人は、独りでは生きてはいけない。
だから、支え合い、助け合うことが大切だ。
私は、母を喪った。
私にとっては、ここまで折れやすく、倒れやすい私を支えてくれた大切な人だった。
母が死ぬことを考えたことがある。
その時は、どうやってその後の人生を生きたらよいのか、
途方に暮れたことがあった。
壁にぶつかり、へこんでしまうと、母がそれを受け入れ、
「大丈夫」と言ってくれた。
どれだけ、この言葉と母の優しさに助けられて来たか分からない。
人は独りでは生きては行けないが、
だから、人は独りには決してならないのではないだろうか。
母が亡くなる時、劇団の稽古があり、
劇団の仲間がたくさん通夜に参列してくれた。
「大丈夫」
そう心配してもらえる仲間が居ることは、
人生、こんなにありがたいことはないのではないだろうか?
「心配しているよ」と、あの頃よく言われた。
私は、介護の日々の中で、本当にとことんやっつけられた。
その時、「嘆くことは止めよう」と決心した。
「まず、今日一日だけを生き抜こう」と思うことにした。
「お願いして、お任せしよう」とお地蔵様にお参りに行った。
しかし、そんな私を支えて、生かしてくれたのは、
そんな私のことを「心配して」声をかけてくれる仲間たちだった。
どん底のそこには、ちゃんと一筋の光明のようにして、「心配してくれる」仲間がいるのだ。
だから、人は絶望しても、挫折しても、死にたくなっても、生きていけるのだ。
「あなたが人生に絶望しても、あなたの人生は、あなたに絶望はしていない。」
「あなたが人生に期待するのではなく、あなたの人生があなたのことを期待しているのだ。」
フランクルの言葉だった。
新潟日報の窓欄にこの言葉が出ていた。
嗚咽しそうになった。
生きていればいいのである。
その傍らには、絶対誰かが居てくれるのだから。
それが真実であったことは、私の人生が証明している。
今夜は音楽劇「龍神伝」を観に行く。
大切な仲間が出演している劇なのだ。
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