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from: クマさんさん
2012/11/24 08:45:28
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春のホタル 初日
いよいよ本番の朝を迎えた。
よくここまで来れたものと思っている。
10月の東区での「キビタシの森」の公演。
そして、今日から二日間の「春のホタル」三回公演。
共に脚本と原案であり、出演してソロを何曲も歌う。
キビタシが終わって一カ月間は、ぼろぼろで使い物にならなかった。
しかし、母が亡くなってから、あらゆることは私の思惑を越えて進んでいた。
それがごくごく自然であり、自然であることは、必然でもあった。
一カ月間に二本の音楽劇とミュージカルである。
自分が創作した世界に、それも自分が登場するのだ。
昨日のゲネプロだった。
私は、ホタルたちが良子先生を死者の世界に迎え入れるシーンで、
涙が止まらなくなってしまった。
それは、まるで母の事だからである。
この原作を書いていた二年前の冬休みの頃、
私は一年後に母の胃癌が見つかることを知らなかったはずである。
でも、やっぱり母のことだったのだと、
美しいホタルのシーンを見て想い、泣いた。
命には限りがあること。
だから、今日という日を精一杯生きること。
癌で亡くなってしまう良子先生は、子どもたちの卒業式には出れなかった。
しかし、良子先生の魂は、ホタルになっていつまでも子どもたちの成長を見守っている。
「春のホタル」
この台詞に、人は死なず、滅せず、死者となり、生者の傍らに居て、
いつもいつも見守って、支えてくれていることの真実を託した。
愛があれば、春にホタルは実在するのだ。
私は、舞台の袖で出番を待ちながら、いつも黙して母に祈っている。
ここまで来れたのは、実は母がいつもいつも私の傍らに居て、
私のことを見守っていてくれるからだった。
母は死んでから、最も近い人になった気がする。
ラストで歌う「故郷の歌」は、歌いながら魂が熱くなる。
この歌は、魂の故郷からのメッセージなのだ。
その美しい歌を歌いながら、私は再びその故郷に回帰する。
劇とはすごいものである。
私たちは、魂の真の故郷からの呼び声を歌にして、人々に届けているのだ。
これは、やっぱり母が今も存在している、そして、多くの魂が存在しいる、
「魂の故郷」からの、愛のメッセージなのである。
舞台とは、やはり「異界」と繋がる場であった。
しかし、昨日もやってしまった。
今日は、ちゃんと歌う。
「おかあちゃん、頼むね。助けてくれね。この劇をおかあちゃんに捧げるよ。」
追伸:24日の2時と25日の2時のチケットは完売しました。
24日の7時がまで少し残っている状況です。
詳細は北区文化会館にお尋ねください。025-388-6900-
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