生きることは、難しいのかな。
ここまで生きたのだから、ここまで家族や仕事に尽くしたのだから、
もういいのではないか。
残りの人生は、自分の時間に使っても。
そんなことを言ってくれる人もいる。

しかし、私の想いのせいで家族を悩ませ、困らせてもいる。
とにかく今は、ここに立っている。
そして、今日という一日が始まり、この時間を生き抜かねばならない。

生きることや生活することにそんなに力まなくてもいいと思えるようにはなった。
時間は、私に関係なく淡々と過ぎていくからだ。
それをぼんやりと黄昏つつ見つめていてもいいではないか。

大それたことはできず。特筆すべきこともなく。
ここにこうして息をしている。
息とは、自分の心と書いている。
ある時、へーっと驚いた。
自分の心が息を通して出たり入ったりしているのだ。

というか、自という文字は、自然の自である。
息をすることで、私は自然と繋がり、自然の輪の中に取り込まれていく。
ちいうか、私も自然のごくごく微小な一部でいいのだ。
本来の面目を見失ってばかりの私は、
もっと息をして、その大自然の気をここに取り入れなければならないのだ。

生きることは、息をすることだ。
深く深く息をすることで、自然から生まれた本来の面目と出会える。
しかし、この生き方である・・・・・。

どう生きたら善いのか、お地蔵様に尋ねるばかりだ。
しかし、お地蔵様は、黙ったまんまだ。