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from: クマさんさん
2013/05/16 10:58:36
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花壇の花たち
さて、今朝は曇って、寒い午前中になった。
流しの洗い物をして、洗濯機を回し、
昨日干しておいた大量の洗濯物をたたんでしまった。
それから、部屋に掃除機をかけて、この時刻になった。
昨年の介護休暇から一年がたった。
家族の三人が入院し、母が亡くなった。
今、こうして自宅にいることで、その不在感を感じている。
一日、こうして自宅にいると、誰とも話さずに夕方を迎えることもある。
近くに住む叔母が何かと持ってきてくれる。
その時のほんの短い会話だけだ。
ある意味では、本当に休息するための期間であるから、
何もしないでゆっくりと休めばいいのだ。
しかし、休むということが、なかなかできないでいる私だった。
せっせと何をしていたかというと、
花やハーブを買って来て、プランタや庭に土を盛って花壇造りに精を出していた。
野菜ならば毎年作っていた私だが、
花を育てるようになろうとは、自分でも思っていなかった。
昨日は午前中の厚さの中で、せっせと一本一本手植えしていた。
そして、見回してみたら、
ここにこんなにたくさんの話し相手がいたことに初めて気づいた。
花は、黙って私の話を聴いてくれる。
そして、花は、黙って私を見上げて語りかけてくれる。
独りぼっちで寂しさの中に居た私なのに、
その庭を椅子に座って眺めながらそこに居ると、
なぜか花たちの話している声が聴こえてくるようなのだ。
だから、こうして部屋に閉じ篭っていても、寂しくなると庭に降りる。
そして、じっと花を見つめる。
「花は、植えられた場所に静かに咲いている」
それは、私の心の焦りや寂しさとは違って、迷いがなく、あるがままで立っている。
こう生きたいな。心からそう想った。
私は独りぼっちだった。
その私が花を植えた。
庭にはたくさんの花たちや草たちがやってきた。
私は自分でも知らずにたくさんの友達を招いていたのかもしれないと想った。
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