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from: クマドンさん
2014/11/14 06:04:31
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「老中」である
朝から、冷たい雨の音がする。
5時前に起きてみると、やっぱり世の中は暗かった。
コーヒーを飲みながら新聞をゆっくりと読む。
いつもNHKのラジオでピアノの音を聴きながら。
歯槽膿漏か、右下の奥歯がずきずきと痛んでいる。
治療が必要なことは分かっているが、そのままで一週間が過ぎた。
左肘のテニス肘なる痛みは、毎日続いている。
治るどころか、居候のようにして居着いてしまっている。
体がこんなそんなとぎしぎしと痛んでいる。
これも老化の一つだろうか。
まさかのパンクから一夜明けた。
新しいタイヤの購入だそうで、2万円近くの臨時の出費だ。
この車、タイヤ5本買ったことになる。
何だか辛くなるので、あまり考えないことにした。
そう思ったら、あることを思い出した。
キャッシュカード付のDCカードが突然使用不能となってしまった。
このカードも、送られてきてから二カ月はたっていない新品だった。
スーパーのレジでことごとくアウトだった。
「お客様、もうしわけございません。このカードはご使用になれません。」
ガーンだった。
現金がいつも乏しい私にとっては、その時の出費はとてもとても財布に痛い。
月曜日に銀行に助けを求めたら、
このカードを回収されて、新しいカードを二週間待たねばならないそうだ。
その間、私はキャッシュカードも使えない。
どうやってこれから生きて行ったらいいのだろうか・・・・。
ここで、いつもの私なら暗い暗い絶望の淵に落ち込んでしまうものだが、
何だか今は、そうであるからこそリセットする考え方に変化していた。
まず、歯については、徹底した衛生である。
歯間ブラシも使いながら、ケアすることが大切だ。
肘については、年を取ってからの怪我は治りが遅いことを教えてくれた。
だから、全ての行動はゆっくり落ち着き、
一つ一つを自分に言い聞かせながら行おうと思っている。
パンクについては、とてもとても痛すぎる授業料だったが、
一層の安全運転に取り組み、絶対に無理な運転をしないことを心に誓った。
ハイブリットの成績をいつも百点満点目指すことだ。
DCカードは、現金でないので気軽に使ってしまうことが多かった。
毎月の請求額を見ると、青ざめてしまうことが多かった。
やはり、DCカードであろうとも、使えば預金が減るのは当たり前。
つまり、現金で買い物をしなさいという、これも一つの警告と受け止めた。
実は、人は「老後」と言うが、
私は、「老中」しかないのではないかと、最近思っている。
57歳の私は、47歳の私ではないのだ。
既に50歳を過ぎた辺りから、特に55歳を超えた辺りから、
自分の体や心に「老い」というものを感じ始めている。
だから、みんなにも「55歳を過ぎると違うぞ」とは、言っている。
やっぱり、今を生きるということは、
「老い」のプロセスを辿っているということだった。
私は、その事実を事実として素直に認めたい。
その事実を事実として素直に認め、ならばどう生きるかを学ぶことが、
やっぱり老いの知恵なのだと、教えられた。
「どうして私だけが・・・・」ではないのだ。
それは、誰にでも起こりうることだ。
「問題ない、問題ない。」
それから、忘れることだった。
いつまでもくよくよとせず、後悔せず、仕方ないから次に生きよう。
そんなさばさばとした生き方がどこかにあったなぁ。
「アチコタネーゼ」だ。
そんな生き方をすることで、「老中」はいつしか「大老」となるのだった。
コメント: 全1件
from: wakaさん
2014/11/15 22:41:29
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中国人にも、その言葉の意味が浸透しているようにも感じます
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