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from: クマさんさん
2015/09/05 09:04:04
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「余命」だよ。
朝、起きたらねやっぱり走らねばと自分に言い聞かせた。
ダイニングに行ったら、やっぱりご飯を炊いて、味噌汁を作らなくてはと、
やっぱり自分に語りかけた。
コーヒーを淹れて、新聞を読まなくてはと、いつものように椅子に座った。
一つ一つはいつものことだが、そのいつものことをぶれずにやること。
その大事さを、年と共に感ずるようになった。
走っていると、久しぶりに隣の町内のSさんに会った。
「いよっ」と、笑顔で声をかけてもらった。
「おはようございます」と、スローペースで走りながら挨拶する私。
あれっと感じたことは、Sさん、ずいぶん老いてきたということだった。
どのくらい出会っていなかったろうか。
その時間の流れは、同じように私にもあるのだ。
きっとSさんも、「クマさん、老けたなぁ」と、思った事だろう。
そういうことたなんだ。
40代バリバリと生きていた時代には分かろうとも、感じようともしなかったことを、
今は、我がごととして感じているのだった。
「余命」とは、病気にかかり、残された命の時間だと思っていた。
しかし、私の「余命」も、もう既にカウントダウンが始まっているのだ。
後、10年経ったら、この町内の重鎮たちは、きっと鬼籍に入っているだろう。
今朝、駐車場で出会ったYさんは、相変わらず自転車を押して、煙草をくゆらせていたが、
めっきり爺さんになったものだと、驚いてしまった。
あれだけ元気で、威勢のよかった男たちも、
膝が悪い、腰が痛い、神経痛だ、痛風だと、どんどん弱っていくのだろう。
それが自然の姿だと言え、その事実と向き合って生きているのだろうかと、
私のことを思いながら、何だか暗澹たる気持ちになってしまった。
「おい、クマさん」と、走るのに疲れたので歩きながら自分に語った。
「あと、どれくらい生きられるか分からないんだぜ」
「膝だって痛みが無くならないし、体力も落ちているから、山に登れるのも限りがあるぜ」
「さて、これから残された人生を、どう生きるつもりらんだ」
確かにそうだった。
やっぱりこの与えられた「余命」を、何かの為に使わねばと、ふと思った。
昨夜、「グローリー」という映画を観てきた。
キング牧師の映画だった。
マーチン・ルーサー・キング牧師。
知っている人は、少なくなってしまったかもしれない。
彼は、黒人の公民権運動のリーダーとして活動し、
39歳の若さで暗殺された。
彼は、その神様から与えられた命を賭して、新しい時代を築き上げた人だった。
「余命」とは、実は「与命」なのではないだろうか。
キング牧師については、次回ここに書くことにする。-
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