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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016/04/23 07:07:07

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    そう言えば走ったなぁ

    土曜日の朝には、こんな天気のよい朝には、ロングディスタンス。
    そう言えば、走っていたよなぁと、思い出した。
    ここから東港線の倉庫の建ち並ぶ裏道を走り、
    柳大橋に至る。
    この橋を渡ると、次は右に折れて下町の本町市場を目指す。
    まだ朝早くてシャッターが降りている店の前を駆け抜ける。
    するといつもホクセイマートの前の露店に、おばちゃんとおじちゃんが、
    梨の籠盛を売っていたり、山のような枝豆をしゃべりながらもいでいた。

    門の湯は今でもやっているのだろうか。
    その信号を渡ると、かっての遊郭街があったと言う場所を通る。
    すぐの入舟地蔵尊の横を抜けて左に曲がり、日和山に登山する。
    ここから見渡すまだ明けやらぬ朝の景色が最高だった。
    屋並みの向こうには、私の家の近くにある北越製紙の煙突が煙を吐いていた。
    海の方を見ると、新日和山の展望台だ。

    ここまで7~8キロあるだろうか。
    それからゆっくりと日和山への坂道を登り、この展望台に到着する。

    たった今、長男がジョグから帰って来たようだ。
    彼は、いつも私のシューズを履いて走りに出る。
    さっき、さて久しぶりに走ろうかと玄関に行ったら、
    その私の走るためのシューズが無いことに気付いた。
    そうか、走りに行ったのか・・・・。

    長男は、私が走れなくなった代わりに、
    私の走りを走ってくれているようだった。
    彼は、時々本気で走る人となっている。
    2年前だろうか、ロードレースで10キロを彼と共に走ったことがある。
    そして、私は驚いた。
    彼のスピードに。私は彼のペースに着いて行くのがやっとだった。
    万代橋辺で彼は、スーと前を走るランナーたちの中に消えた。
    私は、無理なスピードのせいで、右のふくらはぎを痛めた。

    何の為でもなく、なんということもなく、
    私は走り続けて、40年以上になっていた。
    どうして走っているのだろうとも、考えない。
    走れなくなってしまった病院のベッドの中で、
    治ったらまた走ろうよと、私に言っては慰めていた。

    長男が階段を上がって来た。
    彼はとごまでのロングディスタンスだったのだろうか。
    彼は、私のシューズを履いて走って来た。
    そして、きっとこうして休日の朝に走っている彼も、
    これからしばらくはずっと走る人となるのだろうと、予感している。

    私は、走りたくなる私を知っている。
    きっと彼もまた、そんな私に促されるようにして走っているのかもしれない。
    何だか、そんな気持ちが、親としては嬉しかった。
    さて、シューズが戻って来た。次は、私の番だなぁ。

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