アルビの応援に行った。
久しぶりに妻と一緒だった。
今日だけは項垂れて帰りたくない。
相手は全日本クラスガンバ大阪だ。
何とかしのいでくれーーと、願いを込めた。

何と28000人がスタンドに入っていた。
私はもらった指定席だったので、静かに観戦だと諦めていた。
しかし、しかしだ。
やっぱりサッカーの神様は、私を黙らせるはずはなかった。
何と何とその席は、階段と金網一つでＮ席（サポーター席）と隣だった。
へーっ、これだけの席がありながら、はじっこのはじっことは、
その粋な計らいに感謝して、独り暴れた。

酒の勢いもあるが、やっぱり根っからの祭り男。
歌は大声で歌うし、声援と怒鳴り声も半端なものではなかった。
前の席の観客のみなさんが、時折、振り向き笑顔で私を観ていたもんだ。
隣の妻は、他人のようにかかわりもしない。
きっと恥ずかしかったんだろうなぁと、今は思う。

緊張感のある好試合だった。
何よりもボールに対する闘志を私は感じた。
ホームでの勝利を。
サポーターたちのその悲願を背に受け、選手たちは一丸になって燃えていた。
結果は、引き分け。
ガンバのサポーターは大ブーイングであったが、
吾らアルビサポーターは、笑顔で、爽やかで、充実感があり、
何だかあの夕日のようにほのぼのとした気持ちで家路につけた。

闘ったのは私ではないが、不思議なことにやり遂げた充実感を感じていた。
一心同体とはこのことだろうか。
この充実感が忘れられずに、きっと私はまた何度もホームに通うのだと思っている。
選手のみなさん、いい試合をありがとうございました。