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from: クマドンさん
2016/08/12 08:59:44
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嘆いても、仕方ない
昨日から、少し精神的に辛くなっている。
お腹の傷が治らず、腐ったような匂いが続く。
がっちがっちに縫った腹筋がつっぱって痛くて、痛くてだ。
そのために、どこにも出ることができず、家での療養生活だ。
庭に出て本を読んでもそれだけだった。
何だかイライラとして、焦ってしまう。
私はとてもちっぽけな人だから、こんなことが時々ある。
どうにもならないときは、諦めることだ。
私がどんなにイライラしても、怒っても、焦ってもだ。
何も私は変わらない。
病院に居る頃は、こうした焦りは少なかった。
手術の後、身体を動かすこともままならないときも、こんな焦りはなかったと想う。
大部屋に入り、同室の人たちと語りながらも、それはなかった。
一日だけをどうそこで生きて行くか。
それだけで、十分で、それだけで一日を終えていたからだ。
何だかここに戻って来てからは、
私が何もできないことに気付き、
どうしてこんなになってしまったのかと、ふと嘆くことが多くなった気がする。
それは、ここは娑婆の世界で、病院ではないからだった。
私は、今日もこの家の中で過ごさねばならなかった。
自転車に乗って出かけることも、電車に乗って旅に出ることもできない私だ。
では、ここで、じっとして、何をすればいいのか。
何だか爆発しそうでどうにもならない。
個室での最後の一日がそうだった。
とにかくそこに居ることがストレスで、咳が続き、息苦しくなった。
私は、廊下に椅子を出して、非常扉のガラス越しに海を見ていた。
そうか、こんな時は、海を見ることなんだ。
空をじっと眺めてたそがれることなんだ。
どんなに嘆いても仕方ないことなんだし、
そのことで大切な一日を台無しにしてしまうよりか、
自分から行動を起こして、気分転換すればいいんだ。
「山の日」だった。
こんな精神状態の時は、山に行くことでどれだけ救われたことだろう。
無心で登り、山頂に立って下界を見下ろすと、
こんなストレスやちっぽけな悩みはすっ飛んだものだった。
山とは、そうして私を私に還してくれる場所でもあった。
こうしてイライラとしている私を、私は持てあましている。
でも、あの日のように山に登れば、すっかり忘れてしまうのだ。
忘れてしまいたい。
消えてしまいたい。
そんな朝を耐えている。-
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