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from: クマドンさん
2016/11/25 06:11:13
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夢のたわごと
また夢を見た。
夢の主人公は、私でありながらも、私でもなかった。
重たいカバンを二つ肩からぶらさげて歩いていた。
前をあるく若い女性に声をかける。
決して美しい人でもなく、ごくごく平凡な容姿の20代前半の女性だ。
その女性が言った。
「お姉さん、私、この人と一緒に行きます」と。
姉は、突然の妹の言葉にひどく怒った。
何よりもその男性の年齢と容姿が・・・・だった。
肥満体でパンパンのワイシャツを着ていた。
その汗臭い肥満体の上に頭の髪の毛が斎藤さんだった。
そんな彼が勇気を出して声をかけたら、想わぬ返事に有頂天だった。
さっそく私は、彼女を連れて我が部屋に向かった。
ところが、ここから私は、その彼に話しかけている。
「おい、大丈夫なんか?部屋に入れて?」
彼は、私の忠告など聞かずに、階段を上がった。
三畳二間のこの部屋に、二枚の布団が敷かれてあった。
「昨日、友達の〇〇が泊まったんさ」と、彼はその大きな布団をたたみ始めた。
さてさて、私は、この彼女と彼とに初めて出会った。
初めは、私が私だったはずなのに、
いつの間にか、その彼に話しかけている私になっていた。
彼の下宿にも初めて訪ねた。
でも、一瞬にしてその部屋の細部まで記憶されている。
今はもう思い出されないが、
その布団の模様まですでに知っている私でもあった。
その後の彼と彼女とのことは私は知らない。
しかし、どうしてこんな夢を見てしまったのかも分からない。
夜中に起きることが多くなった。
ついさっきまで、そこに居た。
それは果たして異界の世界だったろう。
確かにそこで私は、ある人たちと出会っている。
目が覚めた瞬間、「あっ、そうだったなぁ」と、思い出すこともある。
しかし、反芻しないと、すっかりと記憶の深い深い淵に沈む。
もうすっかりとどこにも存在しないものとなる。
夢は、経験ではないだろうか。
確かに、私はこの夢の世界では生きて、何かを考え、感じ、行動している。
時には、哀しくて涙を流し、時には憤怒に堪えぬと怒っていた。
涙を流していたために、朝、自分の顔を見ると、瞼がすっかり腫れている。
身体は確かにここにあるが、
いったい魂としての私はどこへ旅をしているのだろうか。
「夢は枯野の旅をする」
そこにはどんな意味が存在するかは定かではない。
ただし、私は、夢は在るなぁと、想えるようになった。
私は、目に見える、触れる、味わえる、この形のある世界だけを、
世界なのだと考えてはいない。
その現実の世界に接している異界に、
こうして私は毎夜毎夜訪ねているのではないだろうか。
人は、やはり霊性を持っている。
魂は、その霊性の現れである。
その異界を認めることで、全ての説明がつくような気がする。
物語を通してしか、感じられない真実がある。
私は、その真実を理解するための感性のトレーニングを、
こうして毎夜毎夜夢の枯野を彷徨って行っているのかもしれない。
まず、異界を認める。
霊性を感ずる。
ここからなんだ。-
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