サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: クマドンさん
2016/12/14 06:22:24
icon
「サティ(気付き)の瞑想」は、いい。
毎朝、毎晩、大根おろしを食べている。
ずんぐりむっくり。
一見して株かぶではないかと見間違う大根。
何だか、日々このずんぐりが愛おしく感じられる。
「ああ、俺だなぁ」と、想ったりもする。
みんなちがって、みんないい。
ごぼうのような大根も、人参みたいな大根も、それは私だ。
でも、何だかそうだなぁと、想える自分が懐かしいし、嬉しい気がする。
立派な大根は、確かにあるだろう。
畑の名人によって育てられた大根は、姿かたちがきっと違うことだろう。
でも、かぶのような大根もあるんだ。
しかし、その味は、これがこれでなかなか美味いのだ。
見かけではなく、その味わいでの存在感だ。
まず、食べてみてください。
大根おろしてで味わってみてください。
何も混ぜず、何も加えず、このあるがままを味わってください。
これしかないなぁと、ふと感じた。
日に日に輪切りにされるので、残りがだんだん少なくなった。
するともっともっとこのずんぐりが愛おしく感じる。
ああ、もっと食べたいなぁと感じても、
このかぶ大根と全く同じ味の大根は、
この自然の中で一本もありはしない。
そのことを分かっているから、この残り少なの大根が愛おしいのだ。
「サティ(気付き)の瞑想」が面白い。
それは、「今、ここ」の自分をメタすることでもあった。
例えばこんなことだった。
帰って来た。テーブルの上に食べた跡。流しに食べたままの食器の山。
食器洗い機にもたくさんの食器が残されている。
さて、どうするか・・・・・。
「何で洗っておかないんだ」「この食器を誰が片づけるんだ」
「ああ、帰って来て来て疲れているのに」「やらないでこのままにしておこう」
と、ただ感ずるままに流されていたら、
その次に心を支配するのが、「怒り」だった。
「腹が立つ」「何で自分のことをちゃんとやらないんだ」と。
それは、まだまだの私。
その時、内語でその瞬間、瞬間の感情の姿を、声に出して明らかにしていく。
「また食器がそのままだと、腹を立てている私」
「どうしてこんななんだと、イライラしている私」
「自分がやりたくないなと、想っている私」
「でも、やっぱり片づけておいた方が助かるだろうなぁと、考えている私」
「それでは、さっさと片づけるかと、私が洗って片づけると、決める私」
「どんどん洗って食器洗い機に並べると何だかすっきりと気持ちよいと、感ずる私」
「全部すっかり片付いたと、何だか嬉しく、達成感を感じている私」
つまり、その瞬間瞬間の感情や心の動きを、
言葉に直して、確認するという瞑想だった。
瞑想とは、坐禅を組んで、呼吸を整え、無心になること。
私は、そう想っていたが、こうした生活の中での瞑想があることを初めて知った。
そして、実践している。
すると、この「サティの瞑想」の力を実感できた。
今、自分は、どんな状況なのか。
そのことを理解しつつ、分かりつつ、気付きつつ、生活する。
すると、私がただかっとなったり、イライラしたりするのではなく、
そうやって怒りモードに入りそうな私のことを、
冷静に、客観的に見ている私をここにもつということだった。
私を、私として静かに見つめている私が居るとでも言うのかなぁ。
その湧き上がった感情をそのままとらえて、
そう感じている私が居ると認識する。
それは、舞台の役者さんを見つめる演出家のような視点だった。
気付くことで、救われる。
気付くことで、離れられる。
まだまだ途上だから、何とも言えないが、
今は、そうやって瞬間的に沸き立つ感情から離れ、
コントロールするように努めている。
そして、その効果を自分自身で実感し、体験している。
特に短気で沸騰しやすい私のような人には、
このことは大事な大事な生き方のメソッドとなっている。
私は何度も何度も、どれだけどうにもならない感情に陥ってしまうことから救われた。
後で、思い返してみたら、
あの時、感情に委ねず、静かに離れられたことを、
今は、よかったなぁと感じている私が居る。
かぶのような大根を否定しない。
そのあるがままの姿を認め、受け入れ、愛おしむ。
そうすると、何とも言われぬ美味に感動することもある。
あるがままで、それてよかった。
どうにもならないことは、どうにもならないまんま。
そのまんまで、そのまんまを味わって生きる。
これが、「サティの瞑想」なのかもしれない。
その修業を、今日も積む。-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件