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from: クマドンさん
2017/01/25 06:00:17
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賢治さんの童話を読む会
日曜日に「賢治の会」に参加した。
松浜の元お茶さんの空き店舗を利用した休憩施設でそれはあった。
昔お世話になった先生のKさんが始めた会だった。
毎月一回。第二日曜日に開催される。
既に17回目だそうだ。
何よりも宮沢賢治の童話を読もうと、
この会を始めたKさんがすごいなぁと感動だった。
自分から何かを始めることは、なかなか大きな挑戦である。
また、その会の想いに賛同して、どれだけの人が集まってくれるか分からない。
でも、自分のライフワークとして、宮沢賢治のことを語りたい。
みんなで賢治の童話に出会い、賢治の世界を感じたい。
そう思って、きっと始められた会だったのだろうと思った。
集まって来た人たちは、みな60代~70代の女性ばかりだ。
7人の人が集まり、畳の上に座布団を敷いて座った。
空き店舗は、がらがらと店の土間までよく見えるつくりなので、
寒さはひしひしと感じられた。
それがまた雪深いイーハトーブのようでよかった。
みんな賢治が大好きな人たちだった。
この年代の人たちで、こんなに懐かしそうにして賢治を語れる人たちが、
何だか羨ましくもあった。
昨年は没後80年とのことで、
岩手の賢治のお祭りにわざわざ行った人もそこに2人居た。
賢治を訪ねる旅は、きっとその人の心の故郷を訪ねる旅だっただろうか。
私も、新婚旅行で賢治と啄木を訪ねる旅をしたことが懐かしい。
「下の畑にいます」だなぁ。
Kさんが「獅子踊りのはじまり」を、松浜弁に直して脚本にしていた。
ドラマ・リーディングだった。
輪読はいいものだ。
そのひとりひとりの声に、その人の人柄や人生がにじみ出る。
初めて出会った人たちだけれど、
声を聴くことでぐっと近しいものを感じた。
会の途中でお茶になった。
手作りの温かいお汁粉と、黒豆の煮物が登場した。
寒さの古民家の和室で、いただいたお汁粉と黒豆の美味いこと美味いこと。
何か私たちは日本の大切な文化を忘れて生きているなぁと、ふと感じた。
岩手から遠く遠く離れたこの松浜の片隅の古民家で、
賢治が、賢治さんとして、何だかとても親しい先生や友人のようにして、
その人のことをみんなが語り合っている。
こうして語られる賢治さんは、不思議な人だと改めて思った。
賢治さんの童話は素晴らしい。
みんなはその童話と共に、賢治さんの生き方に憧れ、共感し、
ここに集っていると感じた。
賢治さんは、言葉の人だ。
そして、やっぱり懐かしい人であると、改めて感じたときだった。-
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