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from: クマドンさん
2017/04/16 08:18:32
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あなたは応えよ
「わたしはあなたに尋ねる。あなたは応えよ」
さてさて、ここ二カ月間は確かに死んでいた。
激痛の中で、身動きもできず、全てのことはお世話になった。
生かされていたなぁと想うし、今も、そうだ。
昨日、久しぶりに歩いた。
杖をついての歩行だったが、想うようにはいかないのは当たり前。
バスの柔らかい座席に座っていたためか、とにかく腰から足首にかけて痛かった。
長く足を使っていなかったので、
足が、歩くとはどういうことかを忘れてしまったようだ。
間接の動きと、筋肉の動きとの連動がよくない。
そのために、要らないところに力が入り、
妙な具合にねじ曲がって足をつかざるを得なかった。
そんな無理と不具合のせいか、
いつの間にか、どうにもならなくなり立ち止まった。
いつもは5分くらいでさーっと通り過ぎる距離が、
果てしない旅のように難じられた。
十歩歩く。
辛くなる。
右手に杖、左手に傘。
それを両手でついたまま、そこにじっと立ち止まる。動けない。
それから、十を数えて、一歩踏み出す。
難儀だね。どうにもならないね。でも、帰らないとね。
私は、一歩一歩足を出すことに集中して、気合を入れて一歩進んだ。
みんなは、何事もなくさっさと抜いて行く。
そのスピードは、私に比べたらミサイルのような速さだった。
私だけは、カタツムリのように時間が止まっていた。
不思議だなぁと、感じた。
歩けるということを、こんなに意識したことがかってなかった。
歩けるということは、止まらなくてもいいということなんだと初めて分かった。
歩かれないということは、止まってばかりということなんだ。
そしたら、やっと「歩」という感じの意味が腑に落ちた。
「止まること、少なし」確かにそうだった。
みんなはミサイルのようにずんずんと進む。
私はのろのろと歩き、すぐに止まる。
漢字とはよくよくできたものだと感じた。
言葉は、こうして実感することで、身体に入る。身体に沁みる。
実は、言葉とは、ずっとずっとここに存在しているのに、
私たちの経験が追い付かないと、
その言葉は言葉として実感をもって理解することができないようだ。
そうした意味では、私は、
まだまだ言葉そのものの意味に達していない言葉だらけだ。
その代表的な言葉が「愛」であり、「生」であり、「死」であるかな。
いつかきっと必ず、この言葉が実感として腑に落ちる瞬間が
やって来ることを祈っている。
そのためには、この「歩」と同じように、
私の想いを超えた、そんな試練の中で、実感として味わえる日が、
きっと私にも来るのだと信じている。
それが、私の神様への応えであると想っている。
「その言葉を、言葉のまま、実感しました」と。-
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