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from: クマドンさん
2017/06/25 16:56:28
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わくわく劇団は、笑いの玉手箱や
疲れている時ほど、どんどんと予定を入れる。
それが私の長年の流儀だった。
疲れていたら休めばいい。
腰に無理は禁物だから。
それも分かる。でも、やっぱり動く。仕方ない。性分だから。
土曜日は、午前中は「わくわく劇団」の劇だった。
この劇の面白さは、そのひとりひとりの個性にあった。
絶妙な間と、軽妙な語り口。
そして、見事にはまり役をそれぞれの役者さんたちが演じている。
何よりも、楽しんでいるそのことに、私は感動する。
上手く見せようともしていない。
途中で何度も立往生だ。
それでも、それを素のまま乗り切って行く。
どんだけ笑いを取ることだろう。
観客は、みんなサポーターでありファンだった。
だから、1つ演じて袖に帰る時、必ず「がんばった」の拍手が客席から贈られる。
ご贔屓のスターが登場するだけで、観客の心が躍り、気持ちが高鳴る。
何だかそんな反応を繰り返して、1時間半はあっという間の夢のような時間なのだ。
Gちゃんの「雨ニモマケズ」の暗唱には、涙が出たなぁ。
「ミンナニ デクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレナイ」
「ソウイウモノニ ワタシモ ナリタイ」
こんなピュアでそのまんまの語り手に出会ったことは一度もなかった。
私も暗唱できるこの詩だ。
その詩に、見事にいのちを吹き込んだ。
賢治さん、喜んでいるだろうなぁ。
劇とは、異界の話だ。
この世界とは、決して地続きではない。
その非日常の世界を、どれだけ観客に感じさせてくれるか。
幕が上がり、いつもの役者さんたちが出て来るだけで、
観客の魂はすっかりと魅了される。
わくわくワールドに包まれて、ただ忘れ、ただ笑い、ただ喝采を送る。
本当にすごい劇団だ。
会場の中央には何十席かファンクラブの席が確保されていた。
いつもこの東区ホールは満員御礼だった。
この劇団には、今、私たちが求めているものが確かに存在している。
だから、その輝きがきらきらと美しく、心温まるのだ。
観客は、それをいただきにこの劇場に足を運ぶ。
脇を固めたお母さんたちの演技も秀逸なものがある。
越後屋の女将さん。長屋の三人の女将たち。まさに当たり役だ。
演ずると言うよりか、その役で遊んでいる。
そのゆとりがなかなか洒脱で、おかしくておかしくて、だった。
「そうくるよなぁ」という、予想される演技に、
やっぱり観客は喜び、拍手する。
わくわく劇団は、こうして観客を一気に巻き込むことのできる希な劇団なんだ。
まさに、それは「吉本新喜劇」のような定番であり、
ペーソスによって、ほろりとさせられる、人情劇団となっている。
ああ、心から笑いたくなったら、この劇団の劇を観よう。
こころがほっかほかになったから、私は劇場を後にした。-
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