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from: クマドンさん
2017/07/29 06:12:21
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Wさん、またね。
昨夜は、通夜だった。
肺がんと闘っていたWさんが、突然逝った。
会場いっぱいの弔問客だった。
立派に育った自慢の息子さん三人だ。
長男は確か甲子園に行ったはずだ。
今は、神奈川県で高校の教師をしているらしい。
最後のお別れをした。
顔はすっかりそのままだった。
彼は、私と全くの同じ年。
今年で満60歳だった。
まるで私自身を見ているような気がした。
人は、死ぬ。
人は、必ず逝かねばならない。
でも、彼はここに身体だけは遺した。
そして、今は、どこで、どうしているのだろう。
亡くなった後は、暫くはとても近しく感じられることがある。
帰りの車を運転しながら、彼に語った。
すっぽぬけて、こだわりがなく、何を頼んでも気持ちよく引き受けてくれた。
同じ年のよしみもあって、よく息子の話を聴かせてもらった。
どれだけ名残惜しかったことと察しられる。
これからではないか。
やっと定年退職までたどり着き、
再任用の気軽さで、余生を家族と共に気楽に生きられるのに。
人の人生とは、本当に分からないものだ。
私は、通夜に出るたびに、感ずることがある。
それは、次は、私なのかもしれないなぁと言うことだった。
明日を知れない。
いや、夕べすら知れないのが、無常迅速の私たちのいのちなんだ。
生死一如だ。
こうして生きているここに、死もまと存在している。
死があるから、生がある。
生があるから、死がある。
どっちとも言えず、どっちもここには同じように存在している。
そんな縁のようなところを、おちおちと歩いている私。
死を想うと、生を感ずる。
死を忘れていは行けない。
「メメント・モリ」だ。
でも、いなくはならない。
形が変わっただけのこと。
死者となった人は、死者として傍らにそっと生きてくれている。
その祈りは、きっと聞き届けられる祈りとなるはずだ。
今日から、私は学生の身分にもなる。
介護職の初任者研修を今日から受講する。
全15回の研修だ。
毎週土曜日の全日講義。
休んだら資格はもらえないことになっている。
さてさて、Wさんは、冥途の初心者。私は、介護の初心者だ。
本当に初心に還って、学ぶをやってみたいと、今はそう想っている。-
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