サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: クマドンさん
2017/09/16 07:23:59
icon
ユニバーサル・デザインの符
太鼓の四日間の稽古が終わった。
昨夜はいよいよ本番デビューのふれ太鼓だった。
最後の稽古の時だった。
私が、私の作った符で子どもたちを教えていると、
まとめ役のAさんが来た。
「クマさん、これまちがっているっけ、これを教えるのやめてくんねけ」とのこと。
私は、眼が点になってしまった。声も出せなかった。
なぜなら、彼は、太鼓を叩いたことも、稽古したことも、ない人だからだ。
どうして彼が、この符を間違っていると言えるのだろう。
「何か、繰り返しが違うんてんねっけ」
実は、私は、この符を使うために、師匠にその度に聴いて来た。
師匠はきっと煩く、面白くなかったと想う。
それでも、私がこの符にこだわったのは、理由が在ることだった。
それは、今回の稽古に小3?の男の子Aさんが来てくれたことだった。
もう一つは、ご近所の2年生の二人の女の子のためでもあった。
どうしたら、この子たちが短期間で太鼓を叩けるようになるか。
私は、私なりに模索した結果生まれたのが、あの符だった。
文字の大きさを10倍のフォントにする。
右手を黒に、左手を赤にした。
間の場所は、行間を分かりやすく広くとった。
繰り返しは同じテンポがよく分かるように重ねて書いた。
微妙な間合いには、●を入れて、アクセントにした。
とんとんとんを、たんたんたたんと変えた。
実は、あの正式な符と全く同じテンポで、この符が出来上がっている。
一つとして、違ったテンポはここにはない。
一字一字を追ってみると、そのことは明らかだ。
違ったところはどこにもない。
でも、やっぱり、いつも見慣れた符が、やっぱりいいに決まっている。
私も、そう想っている。
だから、私が創った符をみんなに使わせようとは、何も考えていない。
ただ、そのAさんと、近所のSさん、Wさんのために、
何とか祭りまでに間に合わせたいから、創っただけだった。
おかげで、Aさんも、Sさん、Wさんも、今夜の宵宮には間に合った。
繰り返して何度でも続けられる太鼓になった。
あとは、この二日間の本番で練られるばかりだ。
本番で、やっと最後まで叩けるようになるものだ。
面白くなったころには、祭りが終わる。
そんな感動を、三人が味わってくれたら、創った甲斐があるのだった。
でも、やっぱり、私が、勝手なことをしていると、受け入れられない。
太鼓を叩いたことのないAさんすら、クレームをつけて来る。
それでもやめないから、いつも袋にされるクマさんだったな。
これは、太鼓の符のユニバーサル・デザインなんだ。
初心者にとって、初めて太鼓を叩く子どもたちにとっては、
とてもとても見やすく、分かりやすく、覚えやすくなっている。
符の間違いがあれば、どんどん修正を重ねるつもりだ。
祭りに行くと、どうもいつもやっつけられる。
嫌われているんだなあと、いつも感ずる。
それも仕方ない。仕方ない。
私は、何を言われても、この子たちが太鼓を叩けるようになって、
「クマさん、太鼓って楽しいね」と、笑顔であってくれたら、それでいい。
明日は、本宮。私も、参加だ。-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件