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from: クマドンさん
2017/10/29 07:54:18
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在る国の、おそろしいお話。空想・仮想な寓話でしかすぎなければ。
ああ、こうやって情報って、巧みに操作されるんだ。
そんな恐ろしさを、感じた。
ある時代のある政党の対応は、全くの間違いだった。
という、話題だ。
それが、きっとネットで流されているのだろう。
そして、それに対する若者たちの声が、響く、集まる、反響する。
すると、その声が膨大な数となる。
そしたら、何も知らずにその情報に触れた若者が、
ああそうだったんだ。と、感染する。
何もその情報には根拠が無く、ただ一方的な解釈・見方にすぎない情報なのに、
その情報が、いつの間にか真実となる。
すると、その情報の立ち位置から、
この現実の社会を観て、批判するようにもなる。
そして、最も怖いなぁと想ったことは、
その情報を発信した流し手の正義や正しさを信じてしまうということだった。
世の中は、きっとそうやって簡単にひっくり返されるだろう。
かって、我が国が軍国主義とやらで戦争に突き進んだ時、
国民は抑止力とはならず、推進する力となって、その道を爆走した。
それは、こうした情報操作によるものでもあった。
初めは、小さな声である。
初めは、少数の声でもある。
しかし、意図的にそれを大多数の声とすることは、歴史を観れば可能なんだ。
精神が高揚するような情報を流す。
こうあるべきが国の生き残る道だとのプロパガンダを流布する。
みんながそう想っている感を醸し出す。
そうすると、そう想わない人は、仲間はずれにされちゃうぞという、
そんな怖れと不信感とを抱かせる。感じさせる。
黙る。
きっと、自分に損になる意見や考えは、言わなくなる。
その内に、そう言って声高に連呼している人たちの勢力が広がって行く。
あれも、これも、それも、かれも、みんな、
そんな情報ばかりに溢れかえる。
その内に、そう考えていない人や、
それに反対する人たちは、その家から、その職場から、その地域社会から、
いつの間にか姿を消してしまう。
連れ去られ、いなくなってしまうんだな。
そして、教育が変わる。教科書が変わる。教師が変節する。
戦争の正しさ、その戦争の妥当性と必然性、それを子どもたちに教え始める。
また、また、非国民の登場だ。
そう考えない自由は、この国から無くなってしまうことだろう。
そうなってしまっては遅いのに、
そんなことは、歴史の大いなる過ちから学んでいるはずなのに、
経済不安、貧困生活、対外的な脅威、専守防衛。
どこかで聴いた流れが、またまた、始まろうとしている。
若者は、ネットで社会不安をあおられる。
自分自身の将来の生活はどうなってしまうのかとの不安が募らせられる。
その中だ。この国が生きる道は、これしかないと大人たちが言いだす。
そうすれば、君たちは幸せになる。この国の平和は守られる。
何て言われて、長い長い戦争への道を只管歩いた過去をもつこの国だ。
その予兆が、今、ここにある。
ネットでそんな考えが広がりつつある。
閉塞感と先の見えない不安感が、若者をそちらの道に誘っていく。
今がいい。安定がいい。経済的な豊かさがいい。貧困は嫌だ。失業はいやだ。
そこには、お金と仕事と明日の幸せがあるかもしれないが、
その先が無いことを知らされていない危うさを感ずる。
一方的な見方だけで、人が生きてしまう時、
多様なものの見方や感じ方は否定される。
これしかないと言ってしまったら、
そうではないと言えなくなってしまう。
しかし、歴史を振り返って見れば答えは明確なはずだ。
「これが正義だ」と言い張って国を支配したイデオロギーで、
今、ここで、生き残っているものは一つもないことを。
それは、ワイダが「残像」で描いた真実だった。
老教授の生き様は、普遍的にここに遺ったが、
スターリンに支配されたポーランドは国にとっては忌まわしい負の歴史。
しかし、その歴史を造り出し、新たな国家を建設したのも人なんだ。
権力をもつ人が居る。
その人の意向だけが、正義となり、果たすべき義務となる。
外れてはならない。反対を唱えてもならない。それは、反逆と呼ばれる。
でも、そんな恐怖国家は一夜にしては成り立たない。
あのナチもそうだった。
経済不況と、失業と、貧困、飢えと、寒さと、絶望感。
そこに新たなる希望と夢とを与えてくれる救世主が現れる。
そこに同調し、付和雷同し、就き随うのは、若者たちの常だった。
それを横目に見て何も言わなかった大人たちは、
いつの間にかその潮に飲まれて、身動きがとれなくなっている自分を発見する。
多数に対しては、もう既に、遅しなんだ。
そんな国に、この国をならせたくはない。
しかし、この仮想の寓話は、何だか本当の物語になにそうなんだな。
よくよく、目を覚ましている必要があるようだ。
時代は、時代の嗅覚で、若者たちの心と魂とを眩ませようともくろんでいる。-
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