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from: クマドンさん
2017/11/05 06:50:42
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サムシングエルスの呼びかけを聴く
介護職員初任者研修 13日目を昨日修了した。
今日は、日曜日だが、一回休んだ分の10回目の研修が在る。
昨日に続いて二日連続の研修だ。
9時半から4時半まで、びっしりの講義と実技だった。
若い人たちに交じり、この還暦の私は、最年長だった。
今日は、初めてのメンバーの中での研修だ。
何だか少々気が重いが、何とかこれを乗り切って、修了試験に臨みたい。
私が、介護職の資格を取ろうとしている。
それは、まさに予想外の展開だと自分でも想う。
歳をとってみて感ずることだが、
人生ってどんなことであろうとも、生きてみなくては分からないということだ。
確かに、苦しく、辛くて、逃げ出したいこともあるだろう。
でも、不思議なことなんだが、それっていつか終わりになることなんだな。
「ああ、死んでしまいたい」と、絶望したとする。
しかし、5年もたったら、
「ああ、あんなこともあったな」
「あのおかげで、今の自分はあるな」と、振り返る。
歳をとるとは、そんな経験ばかりを何度も繰り返すということだった。
だから、面白いとも感ずる。
変に、これからどんな展開になるのだろうと、先のことを期待する。
めげることも、悲嘆することも、悲観することも必要はない。
その時は、そうなんだから仕方なく、そうしていればいい。
でも、こうして夜は明ける。
いつしか涙の中で、小鳥の声を聴くこともある。
私は、そんなことばかりの人生だった。
リセットとて云うのでもないが、
「へぇ、こうなりますか」が、てんこ盛りだった。
そうすると、次はどんなことがこの身に起こるか、
わくわくして待っていられる。
どうせ、人は、死ぬ。
ならば、死ぬまで、自分の身に起きるそんなこんなを味わって、
「ああ、そうだったんか」と、腑に落ち、納得し、ガッテンして死にたいものだ。
だから、向こうからやって来るものに、
私は何だか心そわそわと期待するようになった。
池田晶子さんの言う通りだ。
「悩むな。考えろ」だ。
実は、人とは、とてもクリエイティブな存在なのではないだろうか。
自分で考える。自分で工夫する。自分で問題を解決する。
そのことに夢中になって、楽しめるのは、
やっぱりこの世界には、人しかいない。
それが、この世界に人として存在していることの特性に違いなかった。
そして、考えて、工夫するうちに、何が自分自身に起こるかと言うと、
今まで、知らなかった、気付かなかった、新たな自分と出会うということだった。
それは、無いものが、在るものになったのではない。
在るものが、やっと時熟して姿を現したとでも言えるだろう。
人とは、その可能性そのものであり、
無いものとは、その人の中に無地蔵に在るものだった。
しかし、開発しない限り、気付かない限り、
その無意識に在る私自身には、出会ことはなかった。
そうなんだな。
その私自身と出会わずに死んで逝ってしまう人の何と多いことか。
何だか、せっかくこの世に生まれて来たのに、
もったいなぃなぁと、つくづく感ずる。
本来の面目・在るがままの私・仏の私。
この前、はっと気付いたことがある。
「現場」という言葉だ。
ここは、その姿なき、声無き、そのもののが現れる場なのだと。
私は、その現れの人として、生きるべきなのだと。
その想いや、願い、これを「慈悲」と呼び、「誓願」とも言う。
その大いなるサムシングエルスの「現れ」こそ、
人としてこの世に私たちが生まれて来た使命なんだと、
そんなことに還暦になってやっと気付いた。
その現れを実現することが、私たちの生まれて来た意味なのではないか。
「現実」とは、そうした意味で考えると、深い深い意味をもった言葉だと知る。
現れが、実を結ぶ場が、ここだからだ。
私にとっての介護職員の資格とは、
自然の成り行きでこうなっているのだが、
その現れなのだと、想えるようになったから、
こんなに苦労しながら、毎週土曜日に教室に通うこととなったのだ。
偉大なるサムシングエルスの呼びかけは誰にでも必ずある。
人生の或る日、ある時、ある瞬間に、
その呼びかけと私とが交差する瞬間がある。
その声が聴こえた時、どうするかなんだな。
60歳にして介護職員の初任者の資格を取ろうとしている。
それって、私にとっては、どこにも無理や気負いがないことだった。
「そのまんま」を生きる。
そして、「これから何が我が身に起きるか楽しみに待つ」。
「生きるとは、待つことだ。」とは、池田晶子さんだったけ。
どうせ死ぬということは、その日までの遺された人生・時間だとのことだ。
ならば、アディユを言う前に、もっとこの人生を味わい、楽しむことだ。
そのためには、新たな世界もいいではないと想っている。
実は、ここが人生の分かれ目でもある。
「やる人」と「やらない人」では、
きっとその後の人生の味わいや、深さが異なるのだろうと私は信じている。
今日も一日研修だ。-
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