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from: クマドンさん
2017/11/08 22:19:18
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私と身体と
何という六日間だっただろうか。
それをやりきるだけ、まだまだ若いのかもしれない。
水曜日には北区の合唱練習。帰宅は10時。
木曜日は東区ボーイズの合唱練習。帰宅は9時。
金曜日は、木戸文化祭での合唱発表。午後からは大掃除。夜は、吉原。
土曜日と日曜日は、介護職員初任者研修。その後、床屋、ちょい飲み。
そして、くたくたの月曜日は、スケートだった。
こうやってハードワークに耐えられるのも、
やっぱり健康であることのおかげだと感謝している。
あの手術の後の長い長い療養生活の時は、
私はただ寝たきりで、どこにも出かけられなかったし、
好きなことできなかった。
つくづく、歩けるということ。
痛みがないということ。
まずまず正常に内臓が機能しているということ、
食べられるということ、
等々、本当は何でもないことだが、
その何でもないことが、支障なくできることの幸いを、
私は、こうしてハードワークの日々の中で実感している。
そんな実感は、不自由な生活を余儀なくされた人にしか分からない実感だった。
人は、そう考えると、とても恵まれた生活の中で生かされていると想う。
やりたいことや、行きたいところ、食べたいものがあったら、
今の私には、時間と身体とお金が許すならば、何でもできる状況に在る。
それが、ここで寝たきりだったあの頃、
本当に今できていることが、何一つできなかった。
この3月に1カ月間の自宅療養の椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛。
あの激痛でのたうちまわり、
座薬を一日3回も入れて、痛みに耐えていたことを想うと、
今のこの生活は、まるで夢のような生活だった。
痛みで足をつけないために、四つん這いになって食事した。
トイレへの移動は、地獄の責め苦だった。
キャスター付きの椅子に身体を預けて、
ひーひーと言いながら、トイレに向かった。
便座に腰掛けることも激痛だった。
どうにもならないのが、自分自身の身体だった。
そのことが何だかとても情けなかった。
身体が、思い通りに動かない、身体が私を虐待している。
だから、元気になったら・・・・と、想うことばかりだった。
そのことを心に思い描き、いつか必ずと励みにもした。
もうこの痛みはしばらく私から去らないのではないかという不安の中でも、
少しずつ回復して行く自分の身体に感謝した。
身体は、私から独立した独自の存在だった。
それは、私にとっては自然そのもので、
台風が来たら、その強風と豪雨とにじっと耐えているようなものだった。
止めと叫んでも、その痛みは絶対に去ってはくれないからだ。
そんなことを、この激痛から私は教えられた。
身体のことを客観視する。
つまり、身体を身体として見つめ直す。じっと見守る。対象として感じていく。
不思議なんだが、身体とは、
身体として、今、ここに存在している自然のままの働きでもあった。
身体は、私であっても、私からはちゃんと自立して、
独自の働きによって生かされている存在である。
だから、私が動かしていると想ったら、それは傲慢な考えであり、間違えだった。
身体には意志はないかもしれないが、自律的な命令や法則が確かに存在している。
それは、お日様とお月様との規則正しい運航と同じ働きに拠っているからだ。
これはまさに自然の現れなんだ。
身体は、あのコスモスのように、自然の中にあり、生かされている存在だった。
私の意志や、想いや、願いから独立して、
その独自の規範や法則によって、無意識の中でも刻々と生きている。
あの二回も真一文字に切ったこの腹筋が、今は固く繋がろうとしている。
それは、蘇生だった。
私は、私の身体の変化を通して、
身体自身がもっている蘇生の力をまざまざと感じた。
そして、この身体にまだ生きる力があれば、きっと生きられるだろう。
もし、身体が弱り、衰え、老いて、その力を少しずつ失って行ったら、
きっといくら抗ったとしても仕方ないことだろうとも諦めている。
この身体の生命力そそのものが尽きたら、私はこの身体とお別れをする。
ただそれだけ。
何だか、私と身体とは向かい合い、お互いに感じつつ、
分ち合って生きているような気がする。
一つだと考えていたものは、本当は二つであり。
二つだと想っていても、本当はたった一つである。
その一つとは、実は、大いなる一つと一つの一つだったんだ。
考えながらこれを書いていると、
どこへ行ってしまうのか自分自身でもわからなくなる。
でも、へぇーそうだったんだ。と、
今朝も気付くことはこの考えることからも生まれた。
その考えや、気付きは、いったいどこにあったのだろうか。
私が生きて、身体が生きている。
そんな身体をもっと大事にして、仲良く、楽しく共に暮らしたいものだと、
ふと感じた。-
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