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from: クマドンさん
2017/11/22 06:21:12
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4人と出会えた
土曜日は、介護職員初任者研修の最終日だった。
15回、毎週土曜日の9時半から4時半までだった。
この教室に行くようになってから、
私には新たな世界がまた広がったことを感じている。
人は、やっぱり経験したことからしか学ばない。
そして、人との出会いによって、どれだけ自分自身をも知ることかだった。
私にとっての初任者研修は、資格を取るためのものだけでなく、
何だかこれからの人生をどう生きるかの、
大きなヒントを与えられた機会だったと感謝している。
ここで出会った若い人たちが、そうだった。
いろいろな人生を抱えて、悩み、苦しみ、それなりに闘ってここに到っている。
中卒で介護の会社の取締役を目指している41歳のSさん。
高校を中退し、それでも夜学に通って卒業した27歳のTさん。
空手の世界大会で準優勝をした、21歳のMさん。
高校時代友達関係に悩んだKさん。
そんな四人と、修了試験後に打ち上げをした。
飲んだ飲んだ、四時間半の飲み会だった。
その時、お互いに語られたことは、「いかにこれからを生きるか」の話だった。
Sさんは、沖縄出身で、東京で暮らしていた。
縁が在って、今年の5月に新潟にやって来た。
実に実に苦労人で、生きることにずっとずっと真摯に向き合って来た人だった。
だから、語る言葉の一つ一つがとても含蓄が在り、深かった。
深いものは、個別を超える。
個別を忘れさせるとでも言うのか、
何だか、同感・共感、それしか感じない。
その語りを聴きながら、ああ、いいなぁと、私は感じた。
この人は、やんちゃな時代がきっとあり、
世の中に刃向かう時代もきっとあっただろう。
そのために、己で損をしたり、誤解されたり、批判されたりもあっただろう。
「やってられるか」と、タンカを切ったこともあるだろう。
でも、だからこそ、今は、介護職員となるための研修を受けていた。
そして、彼が言っていた。
「俺、学校ってあんまし行っててなかったけど、
この研修をやっていて、毎週、みんなに会うことが楽しみになった」と。
「だから、高校にもう一度行ってみたいと思いました」と。
41歳。三人の子どもの父親。
次期、代表取締役が約束されている彼が、
そう、言った。
私は、みんなに、「問い」を忘れず、
「問い」続けることが、生きることであり、仕事することだと語った。
人がどうのこうのではなく、
自分はどうしたいのか。
自分はどう生きているのか。
しっかりと、問うことが、
どんなに曲がったとしても真っ直ぐに生きるために、
きっと必要な生き方だと、そう想うと、語った。
Mさんは、言った。
「職場の先輩たちからは、こんな話を聴いたことがありません」と。
若くして主任を任せられ、
何とか日々の業務をこなすために、突っ張り尽くして生きている彼だった。
本音は、もっと深いところにあったが、
本人もそれに向き合わず、気付かないようにしている弱さでもあった。
その本音をなかなか職場では語れないのが現実なんだな。
60歳の私と、41歳のSさんとで、
そんな若い人たちの悩みと向き合っていると、
ああ、私も同じだったなぁ。私も、そうだったなぁと、深くで繋がる。
全く違った場所で、違った世代で、違った家庭で育った5人だ。
その5人が、ここに集まる。
そして、「いかに生きる」の話を真剣に語り合い、聴き合っている。
私たちは、何だか出会いの不思議さと、必然さとを、
お互いに感じ合っていた。
二週間後に修了試験の結果が届く。
不合格の可能性もある試験だ。
本当に資格を取ることとは厳しいものだと、私は感じた。
その結果が、お互いに届いたら、また連絡を取り合うことにした。
そして、その日こそ、本当の意味の祝杯をあげたいものだった。
しかし、不安なことが・・・・。
Tさん、何問ぐらいは、解けた自信はありますか・・・・。
まぁ、どんな結果であろうとも、この出会いは不思議に委ねて、任すことにした。-
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