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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2017/12/07 06:17:05

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    夢想無念だな

    さてさて、突然の雪に立往生だった。
    こんなこともあるんだなぁと、驚きの連続だった。
    朝、我が東区大山は、みぞれのようなぐしゃぐしゃの雪が数センチ。
    ゴミ捨てに行ったときは、危機感を何も持たなかった。
    ところが、私は、忘れていたんだ。
    阿賀野川を渡ることの困難なことを。

    いつもの道での通勤だった。
    突然、河渡で車が止まった。
    5分、10分。あれあれ、一寸も前には進まない。
    そして、対向車の屋根を見て驚いた。
    雪をどっさりと30センチ以上も積み上げて走っている。
    動かない。動かない。動かない。
    仕方がないので、7号線に向かった。

    ここでも大形手前で動かない。
    信号が青になってもずっとずっと先の車も動かない。
    困った。困った。どうしよう。
    えい、ままよと、泰平橋を諦めて、大阿賀橋に向かうことにした。
    初めての道だった。どきどきしたが仕方ない。
    信号を右折。狭い道路。轍があった。対向車は渋滞。
    本当に何だかこの道を選んだことを後悔していた。

    その道は、大通りに続くはず。
    ところがここは、旧道でとてもとても狭いバス道路だ。
    抜け道に入ってみて分かったことは、
    みんな私と同じ事を考えて行動しているということだ。
    ナビのお嬢さんに信号まで200mと言われても、
    数台しか渡れないから、この200m遠いこと遠いこと。
    「落ち着け。落ち着け」と、ずっと自分には言い聞かせた。

    大通りに出て驚いた。
    私が選択した道は、大雪が降っている秋葉区に向かう田舎道。
    対向車線は、延々と市内に向かう車の列。列。列だった。
    あの信号の渋滞では、ここを抜けるのに何時間かかるだろうか。
    しかし、凸凹に踏みつけられた圧雪が、
    タイヤを滑らせ、きょろきょろと車が尻を振る。
    ハンドルを取られるために、スピードは出せない。
    15~20キロだ。
    怖かった。それが、実感だった。

    それなのに、私の車は、どんどん秋葉区に向かう。
    雪の量がずんずん増える。
    側溝に一台の軽自動車が横倒しにはまってレッカー車だった。
    次は、私か。
    後ろから大型のジープタイプの車にあおられる。
    それでも、速度を上げることは危険だから、
    低速での運転を守った。
    何だかずんずんと職場から遠ざかるように感じた。
    それでも、進んでいるのだから、退くわけにもいかない。

    大阿賀橋を渡る頃、私はへとへとに疲れ切っていた。
    ここまで1時間30分だった。
    この時間走っていたら、北の県境をとっくに越えているはずだ。
    それでも、まだ着かない。
    普段は5分の道程が、20分もかかっている。
    対向車の女性ドライバーも必死の形相だ。

    さて、何を学んだか。
    まず、阿賀北は、雪の降り方が違うということだ。私は、忘れていた。
    次に、渋滞になっても、じっと動かないことだ。動けば、もっと墓穴である。
    それから、どんなにあおられても、低速を守ることだ。事故は、自己の責任。
    そして、いつでも冷静に、深呼吸して、大丈夫だと自分に言い聞かせることだ。
    また、そのどん底の道を選んだのは、自分だと諦めること。
    だから、変に後悔して、自己を責めない。
    「諦める」ということ。
    そして、「なるように任せる」ということ。
    「いつか必ず到着する」ということ。
    「事故を起こさず、接触して傷つけない」ということ。

    職場に着いたら、本当に安堵だった。
    こんなに職場の建物が懐かしく、頼もしく想えた時もなかったな。

    しかし、ここにも落とし穴在り。
    駐車場では、雪にはまってにっちもさっちもいかなくなった。
    同僚の人に助け出されて、やっと車を止めた。
    25分間で到着する職場に、120分間かかっていた。

    人生、何が起こるか分からない。
    それでも、何とかこうにか切り抜けて来た。
    「何とかなる」が、大事な心構え。
    「焦ったら」大事に至ることが多いから、
    いつも冷静に対処することだ。

    「無」だなぁと、運転しながら私は、
    「夢想無念」しかここを切り抜ける道はないなと、考えた。

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