サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: クマドンさん
2018/01/22 06:12:58
icon
独りだなぁ。
独りなんだなぁと、想うことがある。
そのことを想うと、何だか哀しくもなる。
でも、独りは、私だけのことではない。
人が何人も集まっていようとも、
みんな独りには変わりない。
独りで生まれ、独りで死ぬ。
その独りだ。
父も母もそうして逝った。
私は、家族と一緒に、その逝く瞬間を見届けた。
「でも、いなくなっていない」が、その時からの確信だ。
きっと、死者?として、魂として、ここに居て、見守ってくれているはず。
そんな独りもある。
「運命は、性格にあり」とは、ヘラクレイトスの言葉だ。
そうだなぁと、私自身をしみじみと想う。
私は、きっと私しかなれなかったのだと想う。
私は、私であることを定められての、この生なのだろう。
「定めだよ」と、誰かが笑って言っていたっけ。
その私は、私であるがために、多くの過ちを犯し、罪も重ねた。
「わからんちんだからね」が、妻の言だ。
本当にそうだったなぁと、そう覚ったのは、ここ数年の出来事だ。
あの生き死にの境を、激烈なる痛みで呻き、叫んでいる時、
私は、はっと、その時、覚った。
やっと何かがわかったんだな。
しかし、きっと、私のような独善的で、我がままで、いい気になっている人は、
そんな危機やどん底がない限り、
私という人のことを見限り、見捨て去ることはできないだろう。
そうとも、今は、想っている。
未だに、その傷からの回復はない。
私の生き方は、あの日から、すっかり一変した。
それは、私がこうなるだろうと予想していた生活ではない。
予想外の人生の転換の中で、
その定めに立たせられ、揺れ動いている舞台の役者だった。
この役を、どう生きるか。
問われているのは、そのことだ。
私は、信頼を失い、友を失った。
独りになるには、やっぱり独りになる定めがあったな。
だから、その定めを受け入れることにした。
そして、自ずからどうなっていくのかを、見守ることにした。
頭で考えていることは、虚構だった。
そのことでいっぱいになりながらも、そのことでいつも裏切られた。
考えない。ただ、今は、ここを、そのまま、味わおうと想う。
まず、どうあがいたところで、独りなのだから。
その独りを、どうやって楽しむか、味わうかしかないようだ。
やり直したいと想ったこともあった。
徹底的に自分を責めて、後悔したこともあった。
やっぱり、私なんだなぁと、哀しくなったこともある。
私が、独り、私であることの、哀しさ。
でも、きっとそのことを味わわない限り、
「自分」という独りには、なれないのだとも感じた。
「自ずと分かって来るよ」ということが、「自分」という独りの意味だ。
味わい深く味わえるようになったら、
自ずから然りの生き方も味わえるようになってきた。
私は、自然なんだな。
自然が、私なんだ。
自然に在るものは、全て変化し、生まれ、育ち、衰え、枯れて、死んで逝く。
まさにそのサイクルは、自然なるものの定めだ。
私も、その定めで生かされている。
だから、きっと、生きられる間は、衰えつつも生きられる。
時熟は、在るな。
自然には、きっと必ずの実りが在るはず。
熟すがあるはず。
そうなりつつある、そんな自分を老い迎える時間の流れの中で味わっていく。
それが、ある意味では、生きるの醍醐味かもしれない。
私と言う、定めを受け入れる。
そして、私であるが故の、絶望と後悔とどん底とを激烈な痛みと共に味わう。
すると、そのどん底の闇の中で、微かに光る光を感ずる。
私の名前を小さな声で囁く、囁きを感ずる。
呼ばれているんだな。
そう感じた時、私は、本来の私へ回帰できる。
在るのに全く見失っていた。
その私に目覚める。「覚る」だな。
その独りの辛く寂しい「生き直し」を経ない限り、
きっと、人は、人にはなれない。
私は、私になれないままに、この世を去らねばならないだろう。
あらゆることに「意味」はある。
この独りぼっちの私にも、独りぼっちだからこその意味は在るはず。
私たちはきっと、その「意味」を探す旅を日々している。
そう想えば、少しは独りもわかる気がする。
まず、始まった今週だ。
大雪の予報も出ている。
でも、そうなってみないとわからないのが、自然の定め。
「定めなんだな」と、諦める。受け入れる。「よし」とする。
それが、きっと独りを生き抜くための養生訓なんだな。-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件