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from: クマドンさん
2018/02/03 11:12:27
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自について
60歳になって想うこと。
そのことを60歳の内に書く。
いつもいつもそうやってここに書いて来たように、
60歳は、60歳を味わって書く。
それだけ。それしかできない。
自という漢字が、とても大事なものだと、
何だかふと考えていた。
自には、在るんだな。
その自にだけ、聴けばいいし、
その自にだけ従えばいい。
そんなことも考えた。
自然とは、まさに、自が然り、そのまんまだ。
妻が庭に鳥の餌場を小さな植木鉢でこさえて、雪の上に置いた。
今、灰色の大きな鳥が餌をつついていた。
警戒心が強いので、音は立てず、姿を見せずに観察している。
無心に餌をついぱむ鳥を見て、何だか心癒される。
無心だけがここにある。
自然とは、そういう場であり、そういう生き方なんだな。
自分とは、自から分け与えられると読むとよく分かった。
やっとそのことが分かりかけて来た。
分かれるでは、その意味は通じない。
分かたれている。分け与えられている。
そう読めば、私も自然そのものとして、
ここに在ることができるような気がする。
分ち与えられた、そのパンを食べた身体がこの私だ。
分ち与えられた、その魂であることがこの私だ。
それは、分ち与えたものそのものと、同一の私なんだな。
つまり、私は、自そのものの私であるとも言える。
自由とは、決して好き勝手とは意味が違う。
自に由ることである。
自に聴き随うことである。
自のままに生きることである。
だから、どう生きようかと想う時には、
自に訊けばよい。
自は、きっと私がその問いを問うことを待っていてくれる。
自である己。
その己とは、きっと我々という意味での己である。
自のままに生きる時、自のままに迷わない時、
自己は真実の本源的な、本来の自己となる。
自に由って生かされている己なんだ。
自を信ずるから、ゆるぎない己と成り得る。
私を信ずると、迷走し、絶望するかもだ。
人は、信じてはいけない。人も、私だからだ。
本当に信ずるに値するのは、
やっぱりここに在る自そのものだ。
自は信じられる。
その時、きっと人は独りで立てる。
つまり、自立することができるのだと、私は想う。
自立には、自信と言う信仰が必要だ。
自には己も在るが、我もある。
きっとその我とは、我々の我であり、
普遍的な我なのだろう。
自といての己で立つ時、
きっとその人は、我々としての普遍的な実存となっている。
では、自尊とは何か。
それは、自を尊重し、尊ぶことでもあるが、
実は、自の方が、私のことを大事に想い、
尊んでいるという意味でもあった。
尊ばれているのは、私なんだな。
イエスの言葉にもある。
「私の目には、あなたが尊い」と。
自がどこにもここにもあっちにもこっちにも、
自が無いところはどこにも無いのだ。
自は、あるがままにここに在る。
それを自在と言う。
「今、ここ」に感ずるままに、見えるままに、聴こえるままに、
自の存在感を実感として味わうことが、
自在を生きる生き方に通ずる生き方だ。
実は、私も自在なんだから、自在に生かされている独りなんだ。
そのことを忘れていた。気付かなかった。
自業と言う。
確かに、人とは、私とは、罪深い存在だった。
挨拶しなかった。返事をしなかった。黙っていた。
ありがとうを言わなかった。おいしかったと言わなかった。
灯油を入れなかった。茶碗を洗わなかった。エトセトラ・・・・。
業は、私にはあるよ。
みんな人として、生まれながらに業があるよ。
だから、その業に気付きながら、
その業を感じながら、
そうせざるを得ない私を憐れみながら、生きること。
ちゃんと、自業と言う言葉は存在している。
自得もあるな。
きっと、自のままに生きていれば、
きっと、自であることを喜びを感じて日々を生きたら、
その時、きっと幸せになれるということらしい。
生きることとは、問うことだと、60歳になって気付いた。
しかし、問うていたところで、
答えに出会わなくては意味がないのではと、想う人に言いたい。
問うている相手は誰かと。
自問なのだから、
自そのものに問うている。
それならば、答えが、応えがないわけはない。
問えば、必ず自は応える。
だから、勇気をもって、問うことなんだな。
問い続けることなんだな。
さてさて、映画に行く時刻となった。
自については、これからも考えたいと想っている。-
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