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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/02/17 06:31:23

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    不思議だなぁ。太鼓編

    不思議だなぁと、想うと、みんな不思議なことに想われる。
    それは、全てそうなっていることであり、
    そうしたとこではないからだろう。

    今、ここに、あることも、大いなる不思議には違いない。
    どうして、ここに生きているのか。
    どうして、あの父と母との間に生まれたのか。
    どうして、この家族で、ここに生きているのか。
    どうして、私は、私であるのか。

    ある意味、そうなるようになっているのだ。
    私は、そうなっているというそのことの真っただ中に生かされている。
    だから、考えなくてもいい。
    悩まなくてもいい。
    私の想い通りにできることは、一つもない。
    そして、いつまでもあり続けるものも、一つもないのだから。

    全ては、変化し、流れ、消え、姿を変えて、また顕れる。
    その永遠なる繰り返しの最中を、
    ただ、のほのほと生かされている。
    じたばたしない。
    おかげさんでで生かされる。

    だから、どうでもいい。
    本当にどうでもいいんだな。
    でも、目の前に出会ったことは、何とかしなけれゃと考える。
    明日のことは、分からないけれど、
    今朝のご飯は、やっぱり炊いておかねば、食べられない。
    その刹那刹那で、えい、やっ、ままよと、身体を動かし、
    何かを「行」ずる。

    やっぱり、日々、迷うことなく、「行」を行う。それだけでいい。

    突然、神楽の太鼓を叩いてくださいとのことだった。
    40分後に本番を迎える。
    師匠と向き合い、身体で伝えてもらう。
    難しい、身体がぎこちない。
    どうしても、身に着かない。
    それでも、何だか覚束なくても、見よう見まねで太鼓を叩く。

    すると、突然、はっと身体が動く瞬間が訪れる。
    不思議なんだな。
    頭で考えている内は、叩けない。
    とちってしまう。間違える。
    ところが、興に乗るとでもいうのか、
    その音の響きと繋がりとを楽しんで、踊るように叩いている内に、
    ひょいと、そのリズムができあがる。

    やったーと、想ったらもう駄目である。
    途端に、またリズムがばらばらになってしまう。
    無心。
    まさに、無念無想。
    身体で音を楽しんで踊るようにして叩いていると、
    何とかかんとか、正しく響く。

    ところが、「褒めてもらおう」「おっ、上手になったな」
    「師匠は、満足してくれるかな」等々、
    叩きながらの邪念が起きる。
    途端に、正確なリズムは、がたがたに乱れる。

    しかし、その内に身体が覚える。
    身体に委ねる。
    身体が動く。
    それを信じて、リカバリーをする。
    すると、また、元の正確なリズムに戻れるようになった。

    そして、延々と叩いている内に、不思議なことが起こって来る。
    私は、何だか泣きたくなった。
    涙が、それも喜びの涙が溢れそうになる。

    この響きは、300年前の高森の人の叩いた響きと同じ響き。
    つまり、私が、私を無くして、その響きが私そのものとなっている時、
    叩いているのは、私なんかではなく。
    その響きそのもの。
    江戸時代の祭りで舞った高森の人たちそのものと化してしまう。
    そんな瞬間を感じて、感極まったということだ。

    その内に、笛の音色とシンクロをする。
    共振しながら、お互いの音と想いとを交流させる。
    言葉ではなく、感ずる音で、意志を伝え合う。
    言葉ではない。
    音であり、身体だった。

    集中して、無心になり、延々と叩き続けた太鼓だった。

    私は、昼を食べる時、突然、具合が悪くなった。
    肩の痛みと、寒気を感じ、起きていられなくなってしまった。
    難儀だ。
    本当に難儀だった。
    畳の部屋で、横になった。
    「つかれだ」そんなつぶやきが、ぴったりだった。

    私は、2時間の神楽舞で太鼓を叩き、
    ほとほと精力を使い果たしてしまったようだ。
    気を失う。
    そのまま、沈み込むような深くて、重い、眠りだった。

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