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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/02/23 06:16:10

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    不思議だなぁ。身体に聴こう編

    いつの間にか、この歳になっていた。
    「まだ、死なない。まだ、死にたくない」
    ある人のブログの言葉。
    実感だなぁ。
    Oさんの突然の死が、ずっとここにあるよう気がする。

    あの太くて、渋い声が、今でも聴こえる。
    どんなに優しい人だったかは、
    この歳になると、どんな役柄からでも滲み出る。
    脚本に惚れたら、予算が少なくとも、
    その映画には出演した心意気もある。
    「パイプレーヤー」であることのいぶし銀の存在感。

    彼のように生きられたらと、そう憧れている中年は多いだろう。
    その人が、亡くなった。
    そのことは、全くの現実だ。
    それを、私たちは、私のこととして受け入れねばならない。

    人は、こうやって死ぬこともある。
    死んだ本人すら、未だに不思議に想いつつも、
    一瞬で、わけもわからず、河を渡って、
    あっちの岸に立っている。
    それは、決して他人ごとではないと、
    何だかいつも想いつつ、生きようと、ふと感じた。

    「内では、どうにもなりません」
    「このままでは危ない状況なので、これから転院してもらいます」
    「救急車に乗って、すぐに大学病院に行ってください」
    と、さじを投げられた。
    痛みに耐えて、呻きながら、私は、その医師の言葉を聴いた。
    信じられなかった。
    と言うよりか、訳が分からなかった。
    一体、私の身体に何が起きているのかが、
    そんなにも危篤が迫っているのかが、
    このままでは、死んでしまいますが、分からなかったな。

    でも、私には、そん意識の時間があった。
    その医師の言葉を聴き、
    冷たいジュラルミンのベッドの上で寝かされたまま、
    「クマさん、これから切りますね」と、医師から告げられた。

    身体なんだな。
    私は、その身体を鍛えて来たつもりだった。
    でも、身体の声に本当に耳を傾け、
    微かな囁きを聴いていたかと言うと、そうではなかった。
    身体は、私が決めるもの。
    私が、コントロールし、私が鍛えて変えるものと、傲慢だったな。

    炭水化物抜きのダイエットだった。
    脂肪分の極端に多い食事だった。
    朝食から、偏った栄養過多だった。
    突然、胆石の激痛だった。
    身体をエビのように曲げて蹲った。
    痛みに涙が流れた。気が遠くなった。

    身体は、まったく正直に、あるがままに反応する。
    されるがままに、時には弱り、衰え、死滅し、病に罹る。
    Oさんには、そんな兆候はなかったのだろうか。
    何か、身体からのサインは無かったのだろうか。
    もし、あったとしたら、どうしてその事に気付かなかったのだろう。

    その可能性は、私たちの年代には誰にでもあることだった。
    本当は、死なないから、ここに生きているのかもしれない。
    四百四病と昔からよく言われる。
    人とは、生まれながらにこれだけの病をもってこの世に誕生した生き物だとのこと。
    ただし、その病が発病しなかったのは、
    健康であったり、若くて抵抗力があったり、強健な身体であったり、
    親から頂いた遺伝子が正常に働いてくれたりしたからだ。

    どこかで、ひょんなことから、つまずいたら、
    そこで、眠っていた病の1つが起爆して、発症することもある。
    そんな宿命の中で、日々、私は、生かされている。
    「明日は、分かりません」と、言われた私でも、
    今、ここに、生かされている。

    だから、命とは、私のものではけっしてないんだな。
    身体は、身体で、あの樹木や花や、鳥や虫たちのようにして、
    自然のままに生かされている存在にすぎないんだな。
    今日も、こうして生きていてくれることへの感謝を、
    私は、日々、してきただろうか。

    「メメント・モリ」だな。

    私は、毎朝30分間のストレッチで、
    私の身体に語りかけている。
    身体は、その語りかけを黙って聴いて、
    こわばって、縮こまった筋が伸びる時の痛みで応える。
    「痛みは、身体の言葉だな」
    そして、
    「美味いものを味わうことは、身体の喜びだなぁ」と、
    昨夕に太威の担々麺を味わいながら、感じたことだ。

    身体と生きる。
    身体を労り、感謝する。
    60歳半ばになってやっと分かったことだった。

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