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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/03/07 06:19:14

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    不思議だなぁに尽きるんだな

    「念仏は、無義をもって義とする
     不可称・不可説・不可思義ゆへに」  親鸞

    さてさて、振り返ることが多くなった。
    あの「約束の朝に花を贈る」ではないが、
    ふと、気付くと、亡くなった人たちのことを想っていることがある。

    不死の命を与えられたイオルフの民を、
    人は「別れの民」と呼ぶと言う。
    生き続けるということは、
    どれだけの悲しい別れを経験することかと言うことだ。

    今朝も、エルガーの「エニグマ」が流れて来たら、
    ふと、母のことが思い出された。
    本当に可愛がられた。
    叔母たちからも今でも言われる。
    「クマさんは、特別だったね」と。
    そうなんだな。
    母は、私のことを大事・大事に育ててくれた。

    そのおかげで、こんなにも軟な男に育ってしまったかもしれないが、
    何だか、幼い頃の母とのいろいろな光景が思い出される。
    それは、浮かんで来ると言った方が自然なようだ。
    少なくとも、私がこの世に生きている間には、
    私の胸には、母の記憶は存在している。
    私たちは、きっと亡くなった跡には、
    ある人の思い出の中の人として存在し、
    その人が消えたら、きっと思い出の人としての私も消えてしまうのだろうな。

    そんな儚さの中で生かされているのが私だった。

    本当にここ数年で、これでもかこれでもかだった。
    そのことのおかげで、今、ここがある。
    全てのことは、やっぱりあるようにしてあったんだな。
    そんな実感をもって今、ここを生きられることは、
    何だか幸せだと感じている。

    ずっと孤独について考えている。
    人の中に居れば居るほど、
    私は、孤独を感ずる。
    独りである時は、そんなでもない。
    でも、誰からもメールが無かったりすると寂しかったりする。
    でも、きっと、みんながそうなんだと想い、
    気持ちを切り替える。

    今は、逆に、孤独でいいなと、想おうとしている。
    余計なことは考えない。
    気を使わない。
    違った人との付き合いで疲れない、腹を立てない。
    「独りの方が気楽ですよね」とは、ある男性の言葉。
    その気楽さを、自由自在に楽しみたいものだと、この歳になってよく想う。

    孤独だからこそ、自由自在だ。
    独りだからこそ、語り合える。
    何だかそんな独りぼっちが沁みこんだ人になっていたりする。

    その時だったな。
    ああ、今、ここにある私は、
    どんだけの人たちにお世話になり、大事にされてきたことかを感ずるのは。
    今は既に亡くなった「山賊会」の人たちのことを思い出す。
    楽しき人生のひと時だったな。
    親父の会である「やろう会」の仲間たちもそうだった。
    沼垂の山小屋で知り合った人たち。主人のMさん。
    越後ハイキングクラブの山仲間たち。
    人生と書との師匠である蒲水先生。
    そして、太田ハイキングクラブの人たち。
    「東区劇団」の人たち。

    独りだなぁと言いながらも、
    そんな出会いで知り合った人たちが、本当はたくさんいてくれた。
    その人たち、一人一人から助けてもらい、救ってもらい、癒された。
    その人たちに出会ったことで、どれだけ生かされ、元気をいただいたことか。

    独りではない。
    独りであるが、独りではない。
    この身体には、その人たちとのたくさんの思い出が沁みこんでいる。
    沁みこむのは、「心」になんだな。
    そして、その沁み込んだ想いは、
    私がこの世に生きている間には、
    決して消えないものだった。

    本当にそう生きて来てよかった。
    その人たち一人一人と出会えてよかった。
    今は、会うことも、連絡することもなく、
    もうすっかり私なんぞは忘れられているとは想うが、
    ふと、思い返したら、あの映画のラストのように、
    走馬灯のようにその人たちの顔が姿が笑顔が語りが浮かんできたくれた。

    こうして生かされて今、ここに在ることこそ、
    在り難いことなんだと、つくづく感じた。

    あるものは、説明できないものだ。
    だから、こうだとは言えないことだ。
    でも、あるから、ここにあるから、
    ただ、それを、信ずればいい。

    実は、人生は「不思議だなぁ」そのものなんだな。
    きっと、そのことが腑に落ちたら、
    どうしょうもない私でも、生きて行けるのだと、
    親鸞さんの言葉を読むたびに、心を新たにすることができる。

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