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from: クマドンさん
2018/06/06 08:27:43
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早期退職を
昨日、「all・that・jazz」だった。
ボブ・フォーっシーの振り付けには、酔ったな。
あの独特の動きと間とに、何十年ぶりに観ての感動だった。
彼自身の自伝のような物語。
映画に舞台に休む間もなく、創作に追われる。
私生活もそうだった。
そして、心臓の病を悪化させ、ジエンドとなってしまう。
透明な死体袋のチャックが閉まる。
それは、私でもあった。
あのまま、突き進んでいたとしたら、今のこの生活はなかったな。
いろいろとあった。
そのいろいろとあることが、人生だ。
彼には彼の物語があり、私は、私の物語を生きている。
私は、まだ、こうして日々を生きている。
引退した生活を、それなりに楽しみつつ。
昨日、帰って来たら、夕方から身体がおかしかった。
何だかだるい。
肝臓がよくないときの症状がこれだった。
身体がこうなると、動くことが苦になり、何かをしようとの意欲が断たれる。
身体とは、そういうものだ。
彼が、病院に強制的に入院させられたのも、
心臓の発作が突然起きたからだった。
私は、妻に、そのことを告げた。
夕食には、キーマーカレーと、野菜炒めを作った。
そして、彼女が帰って来たら、バトンタッチした。
起きていられない。
とにかく、眠る。眠る。眠ることにした。
「何だか、具合が悪くてね」
「そりゃそうでしょ。飲み過ぎだよ」だった。
そう言えば、金曜日は小千谷の「ちぢみの里」
土曜日は、運動会の景品準備の後の慰労会。
日曜日は、運動会の反省会。
月曜日は、やっぱりそれなりに呑んでいた。
休む間がない。
身体かおかしいと、やる気が起きない。
簡単な夕食後に、ちょっとだけテレビを観て、後は床に入った。
起きたのが10時半には参ってしまったが、
まず、身体のことを回復させることと、また眠った。
退職後、どう生きるか。
平日の日中、その自由な時間をどうするか。
経済的にマイナスであるので、次の仕事はどうするか。
これまでやりたくてもできなかったことに、チャレンジしてみたらどうか。
いろいと考えながら、二カ月余りたった。
あの激務と責任のある日々からは想像もできない、のほほんとした毎日。
よくまぁ、あの仕事を続けていたものだと、
何だか振り返ると、よくやったと自分を褒めたくもなる。
彼がそうであるように、
仕事に向かっているときは、真っ直ぐに仕事に向かう。
ただ、只管、やり続ける。やり遂げる。あれもこれも考える。
これをやったら、次は、あれだ。
いくつもの仕事が複合的に進行し、一つずつ片づけないと、
身が持たなくなってしまう。
その締め切りと、責任と、成果とに追い込まれ、
とにかく、気を休めることもない。
彼がそうだった。
映画の編集にこだわったために、7カ月も完成が伸びている。
スポンサーから、映画の中止を言い渡される。
新しいミュージカルのイメージが湧かない。
どうやってもアイデアが出てこない。
欝々とただ苦しい日々が続く。
幕を開ける日は決まっている。
スタッフもキャストも決まっている。
後は、演出・振付の自分だけ。
そして、家庭は・・・。妻は・・・。恋人は・・・。
私は、こうして生き残ることができた。
でも、現役で仕事に追われている人たちは、
日々、その激務と責任と評価に晒され、消耗しながら生きている。
その内に、50代を経て55歳になると、体力も身体の機能もがたんと落ちる。
老いは、誰にもちゃんとやって来る。
それを自覚しないで、やっぱり仕事に自分を追い込んでいく。
確かに、達成感はある。
しかし、健康を害し、入院させられ、長い長い闘病生活では、
何の為に仕事をしてきたのか、
それこそ、人生の意味が分からなくなってしまうだろう。
その前に、リタイアだ。
身体が健康な内に。
まだまだ人生を楽しめる内に。
いろいろな活動ができる内に。
地域社会での貢献ができる内に。
早目のリタイアを、私は勧める。
彼は、死の直前、「バイバイ、ラブ、バイバイ、ハピネス」と、
走馬灯のようにして自分が人生で出会った人たちとお別れをした。
そして、心臓が止まり、静寂の内に、死体袋のチャックが閉まった。
彼のようにして、仕事の最中で討ち死にをした人の何と多いことか。
しかし、仕事だけが人生ではないということを、
私は、こうしてリタイアして実感している。
討ち死にしなくてよかったな。
生還できてよかったな。
今は、そう想い、こうして平凡な日々を過ごせることを幸せに感じている。
リタイアする勇気かも知れない。
Sさんが言うように、「55歳で退職する」ができたら、
どんなにか人生は、豊かに生きられるかと、私は考える。
身体が丈夫な内に。頭がしっかりしている内に。まだまだ体力がある内に。
本来自分が求めていた人生を行う。
あのタヒチのゴーギャンがそうだった。
あの伊能忠敬がそうだった。
本当の人生は、ここから始まる。
なのに、そのスタートに至らず、その人生を終えてしまう。
せっかく、そのスタートに立てたのに、自分で歩くこともできい身体となった。
さてさて、どう考えるだろうか。
早期退職説を、私は、現役諸氏に伝えたいと想っている。
金も大事。
でも、人生と言う日々も大事だよ。-
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