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from: クマドンさん
2018/07/05 08:02:21
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腰が痛い。満足に動けない。
涼しい朝になった。
台風による豪雨の被害があちらこちらで聴かれた。
今は、こうして静かな風の音。
自然に対しては無抵抗で、抗うことのできない私たちだ。
腰の痛みが急激だった。
どうしてこんなになってしまったのかと、問いは全く無駄だった。
痛む。曲げられない。かがめない。床にあるものをとれない。
何ともいかともしがたい状況に、まさになすすべも無しだった。
この腰の痛みにも、私は、抗う術は何もなかった。
寝ることだ。
胡坐をかいて本を読んでいても、腰の辺りか辛くなる。
両足を伸ばしても、真っ直ぐには伸びなかった。
またまた椎間板ヘルニアだけは勘弁してもらいだい。
それは、私のはっきりした意思表明であり決意なのに、
自分の身体からの反乱には、全く無抵抗な私だ。
大林監督の最後の授業を観た。
次に受け継いでいくこととは、何か。
自分がずっとずっとブレズに創り続けて来たことを、
次の表現者たちに伝えたい。
そんな真摯な想いで、ステージに立ち、マイクを握り、語っていた。
余命3カ月の4か月目に入った時だった。
いつあの世から迎えに来るか、本人も知らない。
癌になって、癌に自分が語りかけていました。と、話した。
もし、自分の命が亡くなってしまったら、
君も、ここでこの身体で生きてはいけないんだよ。
だから、少しでも長くこの世で存在するためには、
もう少し賢くなり、おとなしくなったらどうだい。
そんな話だったと思う。
自分の身体の肺に出来た癌にそうやって友達のようにして語りかける。
そうなんだよな。
身体は、身体を生きている。
癌は、癌として、生きている。
そして、私はその身体で私として生きている。
でも、私は、人間だ。
映画作家であり、表現者としての私がここに生きている。
ならば、生きている間に、語るべきことは語りたい。
表現すべきことは、映画で表現したい。
映画と言う、フィロソィーなんだな。
その哲学。つまり、いかに生きることが人間なのかという原点。
哲学とは、その気付きの連続だと池田晶子さんは言っていた。
その気付きを、顕わにする。
それができるのが、映画作家としての自分自身の生き方だ。
さてさて、それは黒澤明さんも語っていたものだ。
「戦争の無い世界」
「本当の平和な世界」
「全ての人の幸いな世界」
ここには直接には表現しなくても、
語りたかったことは、それに尽きる。
だから、きっと、誰かが、その哲学を受け継いでくれるはず。
癌さん、だから、もう少し時間をください。
我慢してください。
この映画が完成するまで。
私が本当に語りたかった哲学を語り終えるまで。
さてさて、腰が痛かったので、本当に外には一歩も出なかった。
昼は焼そばを作って食べたが、晩飯がいけなかった。
ご飯が無い。当てにしたパスタが無い。何も無い。無い。
カップ麺を食べることにした。
だから、映画にも行かないことにした。
とうとう私のユナイテッドシネマ新潟の会員カードが失効だった。
更新をしなかったせいで、20回分のポイントを全て失った。
私が観てきた映画の記録もすっかり消されてしまっていた。
残念・・・・。しかし、腰の痛みでそのことが分かった。
本を読んだ。
斎藤茂太著「父は子とどうわかり合えるか」
今だからこそ、理解できる。リアルな内容だった。
新たなる親子にステージに入ったらしい。
いつかこのことを詳しく書きたい。
イングリッシュ・インターナショナル・バレー?の「ジゼル」だった。
2時間、全く釘付けだった。
とにかくあの黄泉に下った弟2幕は圧巻だった。
私も、書きたくなった。
この世界を、この世界に顕わにする。
その使命は、私にもあるのではと興奮だった。
私が、バレーに魅入ってしまった。
これも、腰が痛くなったおかげさまだ。
腰が痛い。動けない。情けない。どうにもならない。
そしたら、大林監督の哲学と出会えた。
ユナイテッドシネマの会員カードの失効が判明した。
父と子としての関係作りは、今のところこれでよかったのではと、納得した。
そして、「ジゼル」に魂を射抜かれ。創作意欲が爆発しそうだ。
腰を痛めたら、これだった。
何も満足なものは食べられず、朝起きたら、こうして空腹状態だった。
それで、400gも太っていたのでショックでもあったが、
人とは、何が功を奏するか分からないものだ。
本日も、この腰の痛みと一日のお付き合いだ。
湿布を貼って、少しは沈痛すればいいと願っている。
さてさて、腰の痛みさん。今日は、どうやって生活しようかね。-
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