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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/07/23 12:13:12

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    自分勝手な物語を作らない。

    人は、物語を作る動物だとのこと。
    今、いろいろなことにぶつかりながら、そのことを考えている。

    「この人に、こうしてあげたら、こう反応してくれるだろう」
    それは、相手に対する私が勝手に作った物語だ。
    長男のために朝食を用意する。
    おかずは、牛肉の野菜炒めとオムレツを作った。
    それから、お弁当の惣菜として、鳥の唐揚げとウインナーを炒めた。
    それを小皿にもって用意しておく。
    その横にはサラダ用のハムとオホーツクを置いておく。
    人から言われることが嫌いな彼は、
    自分で好きなものをチョイスするなら自分で弁当をこさえられると思ったからだ。

    そうして、準備して一緒に朝食を食べる。
    でも、彼は、牛肉の炒め物もオムレツにも、箸もつけなかった。
    弁当の惣菜は、では、少しは使ってもらえるかと思うと、
    全くこれにも手を付けずにそのままだった。
    私が、彼のために早朝した努力は全て無駄に終わった。
    私が、それを昼食で食べればいいのだ。

    彼は、「ありがとう」も「これ残してごめん」も何も言わない。
    今、流しを見たら、空っぽの弁当箱が洗って置いてあった。
    今日、彼は、弁当を持って行かないことを自分で決めていたのかも知れない。
    なのに、私が先回りして、せっせと作っているから、
    煩く、余計なことと、腹を立てて、イライラとしていたのかもしれない。

    しかし、この悲惨な結果は、私の独り合点、思い込みの結果だけに過ぎなかった。
    こうやって作っておいたら、「感謝してもらえるだろう」
    「食べてもらえるだろう」「お弁当に入れて行ってもらえるだろう」と、
    私が、自分勝手に物語を作って、期待して待っていた。
    ただ、それだけのこと。
    彼は、そんな気が始めっから無かったわけだから、
    「また余計なことを勝手にやっている」と「迷惑」だったのかも知れない。
    だから、黙って温泉卵だけでご飯を食べ、
    黙って、私の作ったおかずには、箸を絶対につけなかった。
    それは、彼の決めたことであり、彼の想いだった。

    ここで、私が腹を立てたら、本当に台無しになってしまうのだ。
    「感情を入れない」
    それが、私の日々の修業のテーマだった。

    行為と感情とが直結している。
    それが、私でもあった。
    何かが起こる。
    そのことが、自分の想っていたことや想像していたことと違う。
    または、どうしても分かってもらえず、怒りと繋がる。
    「どうして、そんな酷いことを言ったり、したりするのか」と、
    自分勝手に、独りで爆発したりする。

    彼は、そのことをよくよく見ている。分かっている。
    だから、そうなるだろうと想いながらも、
    彼は、何も言わずに、惣菜を残す。説明も弁解もしない。
    彼は、彼で、親父としての私のことを諦めているからだった。

    家族って、なかなか心の道場だと、いつも感ずる。
    他人には決して期待しないことを、家族には押し付けたりする。
    「ありがとう」「おいしかったよ」かな・・・・・。
    しかし、それは、私が自分で勝手に書いた脚本に過ぎない。
    そう言われたら嬉しいなぁと、想っているの私だけだ。
    そこのところの塩梅が、よく分からない。
    だから、時々腹を立てて、言わなくてもいいことをついつい言ってしまう。

    これも、家族だからのようである。
    そんなことは、他人には言わない。
    何よりも、他人には期待しないことにしている。
    他人に対して、気持ちの良いリアクションを期待していても、
    ことごとく裏切られることが多いからだ。
    「おいおい、誤解だよ」「おいおい、どうしてそうなるの」だな。

    人は、みんな違う。
    そんな当たり前のことをしっかりとわきまえていないから、
    こうして、息子や他人のことをコントロールしたくなる。
    そのつもりはなくても、無意識でも、
    「何で俺の言う通りにしないんだ」「何で勝手なことをするんだ」だな。
    実は、そうやって息子や他人をコントロールしようとしているのは自分なんだと、
    本当に、この退職して、家庭に入り、地域社会とかかわりながら、
    そのことに私はやっと気付くことができたようだ。

    感情的になる。
    イライラする。腹を立てる。こんちくしょうと思う。
    しかし、そうなってしまうとその感情に支配され、
    その感情に操られている間は、
    何だかとっても生活を楽しめない哀しい時間となってしまう。
    だから、息子や他人をコントロールするのではなく、
    この愚かなる私を自分がどのようにコントロールするかを考え、実行する。

    つまり、息子や他人の気持ちや行動は変えられないが、
    私の気持ちや行動は、自分で決定して、行うことができるということだ。
    そのためには、「こうなるだろう」などと勝手な妄想・物語ょ描かないこと。
    息子と他人は、私ではない。
    彼等彼女等は、自分で決めた物語を生きているだけ。
    だから、その物語の展開については、私が関与することではない。
    私は、私で決めた物語を生きればいい。

    そして、明日もまた、何一つ期待しないで、
    朝早く起きて、息子のための朝食を用意する。
    明日、彼はお休みだと言うので、弁当の惣菜は必要なかった。
    「うなぎが食べたい」と言うので、
    スーパーで半額になるのを待って、昨日購入して来た。
    「おい、うなぎあるぞ」と言っても、
    「今日、外で食べるから、夕飯いらないよ」だった。
    では、いったい、いつ、あのうなぎを食べればいいのか・・・・。

    期待しない。期待しない。
    勝手なストーリーを思い描かない。
    自分勝手、自分本位の妄想は抱かない。
    「諦める」「諦める」「諦める」
    すると、ちょっと高まった血圧が、少しずつ落ち着いて来た。
    家族とは、ありがたいものだ。
    他人のことならば、嫌ならば会わなければいいし、かかわらなければいい。
    でも、家族は家族だ。

    これから一カ月間、父と息子との二人暮らしだ。
    本日のことをよき教訓にして、生活していこう。
    心の平安のためには、自分勝手な物語を妄想しないことなんだと、
    今朝は、体験を通して学ぶことができた。

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