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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/08/14 09:55:52

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    半分、青いだなぁ

    「半分、青い」を撮りだめて一気に観る。
    すずめが離婚し、岐阜の実家に帰った。
    涼ちゃんの気持ちもよく分かる。
    涼ちゃんの叔母ちゃんたちの気持ちもよく分かる。
    すずめは、別れたくは絶対になかった。
    でも、やっぱり「何でこうなる」という状況に置かれる。
    不思議だが、彼女は、いつもそうなっている。

    信用金庫の就職を辞めて東京に出た。
    秋風先生の弟子となり漫画家の道を爆走する。
    気付いたら29歳、独身、漫画は描けなくなっていた。
    そして、百円ショップで働いた。漫画を辞めた。
    涼ちゃんと出会う、幸せな結婚。
    涼ちゃんの映画監督デビューを夢見て、2年間独りで働く。
    しかし、彼の夢は断たれ、家庭に入った。
    幸せだった生活は長く続かない。
    涼ちゃんの監督デビューのチャンス到来。
    彼は、退路を断ち、すすめと離婚した。

    ここまでは、きっとすすめの「半分、青い」時代だった。
    しかし、すずめは、実家に帰って来た。
    「春風食堂」は、弟の考案したかつ丼が大ヒットだった。
    ここで育った。ここで成長した。
    そして、ここを旅立ったすずめは、またここに還って来た。
    すずめは、母親である春さんの気持ちに気付いた。
    春さんは、すずめのために生きてくれた。
    そして、すずめは、彼女を心から愛する家族に囲まれ、
    大好きな親友と共に生かされて来たことを感じた。

    東京時代のすずめは、確かに自分の道を進んだかに見えるが、
    本当に一つ一つを決断して進んだ道ではない気がする。
    迷い、悩み、苦しみ、そんな弱気な自分自身を叱咤激励し、
    やっとこすっとこ懸命に生きていた。
    それは、やっぱり「青い時代」なんだな。
    この「時代」はきっと誰にでもある時代だ。

    しかし、半分の次に「、」が在る。
    その「、」のこっち側に来れる人はいったいどれだけいるのか、
    それは、何とも心もとない話である。
    「俺が、俺が」と威張っている人。
    自分の夢ばかり追っかけている人。
    自分のことばかりで、人の気持ちなんか考えずに生きる人。
    家族より、自分のことを優先する人。
    家族と仲良くできず、喧嘩ばかりしている人。
    人に序列をつけて、自分より下の人を馬鹿にする人。

    実は、賢治さんの童話には、
    こういう人がたくさんたくさん登場している。
    山猫博士のように独り威張り、迷惑をかけ、弱い者いじめを平気で出来る人。
    私のすぐ近くにもそういう人がいらっしゃるが、
    いつの時代も、そうなんだ。
    そういう人が、この世には多すぎやしないだろうか・・・・。

    しかし、すずめは、はっと気付いた。
    すずめは、春さんの涙で、あの瞬間「、」を飛び越えた。
    禅で言う「横超」だな。
    同じ場所に居るはずなのに、その瞬間、違う場所・違うすずめとなっている。
    彼女は、やっとやっと自分の本心に目覚めたんだな。
    いっぱいいっぱい魂の遍歴をしたきたのは、
    このためだったという「これ」と出会えた。
    すずめは、幸せな人だ。

    「おじいちゃんの、ごへいもちをやる」
    「春風食堂の2号店をやりたい」
    「私は、ここで働いて、みんなと一緒に生きたい」
    「もう、どこにも行かない。ここが、いい」だな。

    実は、今、ここにあることの幸せと感謝とに気付いた人こそが、
    この「、」を超えた人なんだ。
    その「これ」と出会うために、きっと人は「半分」を生かされる。
    その修羅の世界、迷いの世界、煩悩一杯の虚無の世界。
    そこを、やっぱり旅しなければならないことが、人の宿命。
    だから、苦しいのは、自分だけでない。
    この世に生まれて生きている誰もがが、苦しく、切ない、を生きている。

    しかし、「ここではない」、「ここなんだ」と、
    そのどん底から、転換できるかどうかが、正念場だな。
    すずめは、落ち込み逃げるようにして実家に避難しに来た。
    でも、まだまだ「、」の左側、まだまだ「、」を超えられない。
    そんなすずめがだな。
    春さんの涙で、気付いた。
    「これだ」ったと。

    その「これ」って一体何かが、
    きっとこのドラマの後半で明らかにされる。
    すずめは「、」をやっと超えられた。
    春さんは「、」を超えたまま生きていた。
    その「、」とは・・・。
    それは、きっと、不立文字なんだと私は想う。

    廬山は煙雨 浙江は潮 なんだ。

    実は、この「、」を超えられないまま、
    半分だけの我がままの人生でその生涯を終える哀れな人が多すぎる。
    きっと大部分の人は、「俺が」と言って威張りながら、
    大事な生きるための肝を忘れて、
    ふらふらと生きて、死ぬのではないだろうかな。

    「これだ」で生きている人は、強い人だ。
    人の言うことや、人の評判を気にしないで、
    本当の自由を自在に生きている人だと思う。
    そして、毎日が楽しく、身体を動かすことが大好きで、
    どんどん新しいものに挑戦したり、創りだしたりする人だ。
    こだわらずに、自由闊達に生きられる、生き方の達人だ。

    その生き方とは、どんな生き方なのか。
    それを、きっとすずめの半生が顕わにしてくれるものと信じている。
    いいね。いつも、涙で観ている。応援している。時には、号涙。
    酒を飲んで一気に10回分の物語だ。
    これからも、楽しみにしている。

    「半分、青い」は終わった。
    それでは、その「、」のこっちの半分の色は、何色なのか。
    すずめの成長を待ちたいものだ。
    「生きてみないと分からない」本当に、これが61歳になろうとする私の実感だ。

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