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from: クマドンさん
2018/11/12 05:13:28
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身体からの学び
土日は、本当にずっとずっと眠っていた。
一日中布団に入って休んでいたい。
そんなことばかりを考えて、
先週は毎朝、自分を奮い立たせて仕事に行った。
「倒れるな」
「もうこれ以上は無理だな」だった。
それでも、やっぱり、仕事は休めない。
そんなに体力的にハードなことではなかったが、
いつの頃からか、
そんな当たり前のことがハードに感じられるようになった。
疲れがその日の内に解消されず、
負債のようにして少しずつ少しずつ溜まって行くことがよく分かった。
酒を辞めればいいのだけれど、
それが出来ない情けない私だ。
それでもセーブしながら飲んだら早く寝た。
それでも、夜中に何度も目が覚める。
覚醒した脳は、休めないまま、朝を迎える。
「ああ、起きる時刻だ。どうする。もう少し眠りたいな」
それでも、やっぱり起きねばならない。
金曜日の夜は、地域の井戸端会議の飲み会だった。
翌日の花を植える作業の為に出なければならなかったが、欠席だ。
土曜日の朝、大山台農園クラブの作業日だった。
地域の福祉施設の人たちとの交流会でもある。やっぱり欠席。
その夕方のオルガンconcert、やっぱりお休み。
ずっとずっと布団の中だ。
夢をみては、目が覚める。
本を読んでは、また眠る。
本当は、こんな生活を心から求めていたのだ。
「人は、病はに成りたい時に病気になる。
怪我をしたい時に怪我をする」 五木寛之
へぇー、やっぱりなぁと、その言葉を読んで深く合点だった。
私は、土日こそはと、びっしりのスケジュールだった。
休みなく予定を入れる。
そして、その行先ではいつもいつも酒を飲んでいた。
それでも何とか仕事を初めての一カ月半は何とかこなせた。
しかし、しかし、もう身体はギブアップだった。
本当にこれ以上は、無理なんだ。
しかし、自らのブレーキはぼっこれているから、制御できず。
だから、身体が風邪と言う病を創る。
意識的にそうするのではなく、
私と言う魂が、私の身体が、自己防衛的に病を創る。
警告を鳴らす。サインを発する。
それを素直に聴いて従うかどうかで、その後の人生は決まる。決まる。
日曜日は市の音楽祭に合唱での参加だった。しかし、欠席。
起きる力もなく。起きて活動する気力もなく。
教会の礼拝も欠席。午後からの「賢治の会」も欠席。
夕方は、久しぶりに帰って来た次男と一緒に夕食を食べ、
妻の運転で新潟駅まで送った。
まだまだ、今でも寝ていたい。
できるなら、一週間休みたい。
それでも、ここまで回復できたので、今朝はこれを書いている。
身体が弱ると、心も弱るものだ。
何だか孤独で、頼る友も無く、妙な寂しさを感じて天井を見つめた。
それでも、不思議なことだが、
全身の細胞の一つ一つがふつふつと動き出し、活性化され、
何だかみんなで力を合わせて蘇生に向かっていることを感じられた。
孤独に病の中に沈む我だが、
その身体は、そのいのちは、生きる為にはたらいていた。
その実感を身体いっぱいに感じながら、
ああ、私は、あの花たちと同じなんだと、ふと感じた。
暑さの中で水がなくなり、萎れていた花たちが居た。
私は、あわてて水をやった。
すると、翌日にはすっかりと元気になり、元の姿で立っている。
その花たちと、私の身体は同じなんだと言う自覚だった。
ここに「自然」そのものがあるんだな。
ならば、この自然こそ、私が学ぶべきものではないか。
いかに生きるかは、自然から学ぶものだ。
ならば、私は、その自然の言葉を、
この私自身の身体から学べばいい。
布団の中の二日間。
こんなにも本を読んだことも、
こんなにも「いかに生きる」を考えたことも、
久しくなかったことを、改めて感じた二日間だった。-
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