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from: クマドンさん
2019/02/14 05:33:49
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身体への信頼を
池江選手の白血病の発表に驚いた。
アルビには早川選手が居る。
彼も同じ白血病だったが療養を経て復帰した。
今は、白血病の90%以上は、回復する病だと言う。
昔は、この病は恐ろしい病であったが、
医学の発達には感謝、感謝だ。
しかし、18歳。それも世界の頂点を目指すトップスィーマーだ。
どんな気持ちで、その宣告を聴いたことだろう。
今の彼女には、この病に侵される前は無い。
そして、これからどうなるの、明日も無い。
あるのは、そうした状況に置かれている今、ここ、だけ。
選手としての夢と希望。
あれだけ過酷なトレーニングにも耐え、
新記録を次々と記録した選手権。
そうした栄光の未来を、突然、断たれた。
その無念と、哀しみと、時には、瞋りであり、絶望でもあるだろう。
「どうして、私なんですか。」
その問いは、本当は、生きているみんなに言えること。
そのことは、遅かれ早かれ、きっと誰の人生にも与えられる。
その深い深い問いを、18歳に与える非情さ、無情さ。
それもまた、誰の人生にも起こる、「まさか」なんだな。
ただただ、彼女のこれから始まる病との闘い。
その闘いに彼女が屈せず、その闘いに彼女が勝つことを祈っている。
長い長い闘病生活を、私も経験している。
一切の社会的なかかわりを断たれ、
全く不自由な身体となり、
筋肉が落ち、力を失い、歩くことも覚束ない状態になる。
そこで、「ああ、もう駄目だ」は、絶対にない。
今、ここ、その身体の現状を真摯に見つめる。
その悲惨な現状を嘆いても始まらない。
ほんの微かでも、出来ることを見つけて、それを行う。繰り返す。
病棟の廊下を、手摺につかまりながらの往復だった。
足を引きずりながら、そろそろと歩く。
これからどうなるのかは、考えない。
ただ、歩く稽古を繰り返す。
私が自覚できたのは、身体は必ず応えてくれること。
そして、身体自体は生きようと努力すること。
その力、働きを感じてからは、
その力が自然に発揮されるように、
身体の声を聴き、その声に聴き従い、素直に、おとなしく生きた。
無為となることで、大いなる自然の治癒力が働いた。
あの腹の鳩尾の下に直径5センチ、深さ3センチの穴があった。
そこをガーゼで抑えながら、ただ、その回復を待った。
まさか、この穴が自らの身体の力で塞がるわけはない。
しかし、私の身体は肉芽という触手を産み出し、
日に日に、目には見えない速さと細やかな成長とで、
いつの間にか、その穴が塞がった。
医師のいうことは、本当だった。
そんな日々を経ることで、私が深く信ずることができたのは、
この身体の生きようとする力、働きへの信頼だった。
その信頼は、ありがたい気付きだった。
だから、もし、心と身体の変調が来たら、
じたばたしないことにしている。
あれから、胆石で何度も苦しみ倒れ悶えたが、
時間が立てばこの痛みは止むとの自信が私にはあった。
身体への信頼。
その信頼さえあれば、何とかやれる。やり切れる。
池江選手の回復を心から祈っている。
早川選手の応援に、今年はどんどんスタジアムに駆けつける。-
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