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from: クマドンさん
2019/02/16 07:51:05
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地域社会の岐路の時代・・・20年問題とは
地域の自治会長・民生委員の懇親会だった。
我が地域は、お祭りがあるおかげで、
ここに参加している60代・70代の人たちとは、
20年近く前から知り合いでもある。
それは、とてもとてもありがたいことだ。
この新潟市に帰って来てから、20年はたっている。
その間に、お祭りに参加し、「親父の会」を創り、コンサートを開催した。
そうした繋がりのおかげさまが、今である。
その頃は、みんな若かった。
今の年齢から10歳を引いた若さで活躍していた。
とにかく、要所要所にはあるべき人が立っていた。
ここは、あの人。これは、あの人。もちろんこれは、あの人だ。
そうした偉大なるやり手がそこそこで存在していた。
だから、組織を決める時は、すーっと決まる。
はまるべき人が、そこにはまるからだ。
実は、そけはすごいことだったんだと、改めて感じた。
みんなそうした地域のための働きを、当たり前にしていた。
「俺は、やらない」ではなく、
「俺は、何をせぇばいいんだ」だった。
こうして、地域の為に何かをすることを当たり前にしている人たち。
その人たちの集まりが、昨夜の懇親会だ。
ところがだ。
みんな確かに歳をとった。
平均年齢は80歳に近いのではないだろうか。
みの61歳の私が、一番の若造だ。
大先輩たちに注ぎながら飲む酒だった。
そして、やっぱりなぁと、思ってしまった。
ここには、後継者がいないことを。
地域社会のために働くことを当たり前と感じて実行している人たち。
しかし、そのあとを継ぐ若い人が、今、どこにも居なくなっている。
我が町内は、会長以下、各セクションの長を、
今年度と来年度の班長の中から、
自主的に手を挙げて、「私、やります」を募集している。
驚いた。
まさか、こんなことで手を挙げる人がいると、
今の三役は考えているのだろうか・・・・。
まさに、この文書を読んだとき、絶句した。
自分たちが在任中に、次の担い手、後継者を育てておくこともせず。
10年間、空白な月日を送りながら、
いざ、自分たちが歳をとったので、引退しますと言って、
次の役員は、手を挙げた皆様でお決めください。
「はーー」と、何も言葉が出なかった。
しかし、これは、今、どこの地域社会でも抱えている課題だった。
後継者が居ない。
なり手が無い。
それは、この自治会長・自治会役員・民生委員。
みんな同じことが言えるのだった。
私のような者にまで声がかかるほど、成り手が居ない。
それが、実は、哀しい現実なんだ。
それは、やはり、一人や少数の人たちが、
ずっとずっと自分たちだけでこの仕事を担って来た、結果でもあると考えている。
地域コミュニティーの活性化のためには、
やはりこれからの時代を担う若い人たちの参加は、不可欠なことである。
しかし、その働きかけを、この人たちはして来なかった。
在任中に、目星をつけて、後継者を巻き込み、仕事を伝える。
または、自動的に班長さんが、2年間だけでも役員をするシステムを造る。
または、本気で頭を下げて、根気強くお願いをする。
それを、やっていない。
それなのに、「俺が、俺が」だ。
そして、若い者をこきおろす。出る釘は撃ち続ける。既得権を譲らない。
その結果、この地域社会のために働く後継者が居なくなる。
なぜなら、先輩たちは、育てていないからだ。
自分たちだけでやってきたからだ。
そんなこれからの日本の地域社会・地域コミュニティーの現実を見た。
私は勝手に「20年間問題」と名前を付けているが、
やはり、そうした組織は、一度根本からの見直し、問い直しが必要なんだ。
そして、後継者・成り手が無いものは、一度解散し、解消したらどうだろうか。
そして、その後、やっぱりどうしても地域の人たちの幸せのために、
その仕事が必要ならば、やる気のある人たちが、NPOのようにして立ち上げる。
そうした選択の岐路に、今は、どこの地域社会でも立っていると、私は考える。
さてさて、一体どなたが役員に立候補してくださるのか、楽しみに待っている。-
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