疲れが溜まったまま、というか、飲み過ぎだ。
休酒はどうなってしまったのか。
今週は、毎晩、お酒を飲んでいた。
飲まずにいられない・・・わけでもないが、
ついつい飲んでしまったというわけでもあった。

私は、弱い人である。
そんなに信念をもって決めたことを実行できる人ではない。
こうした緩さを自分自身に許しているから、
「いい加減だ」と、言われる。
でも、「いい加減ではない人」って、居るのだろうか。
きっと「私は、できる。私は、そうやって生きている」と言い切る人も中には居る。
しかし、その人とは、お友達にはなりたくはないな。

弱さへの共感。
またまた勝手な逃げ道を作っているが、
「弱くったっていいがな」「できなくたっていいねっか」
それがどうした。と、私は、言いたい。
こんだけ、有言不実行の情けない私だ。
そう想うと、人の情けなさも、哀れさも、愚かさも、我がごととなる。
「あんたもね・・・」
そう共感しあって、生きられることは、私には幸せなことだ。

人を見下したり、人のことを悪く言うひとには、その弱さとの共感性がない。
それは、自分自身に対する無知が原因であることに気付かない。
他人に対して言っている言葉と
、同じ言葉で自分の子とを他人が言っていることが分からない。
実に、残念な人でもあった。

弱い人は、威張らない。
弱い人は、謙虚に生きる。
弱い人は、感謝している。
弱い人は、弱い人に優しく接する。
弱い人は、弱い人をリスペクトする。

本当は、強く見せかけている人は、弱く。
弱く見られている人が、強いのではないだろうか。
それは、61年の人生で出会った人たちの実感だった。

フィリップ・マロ―の言葉ではないが、
「タフでなければ生きてはいけない。
　しかし、優しくなければ、生きる資格はありはしない」
タフより、優しさが、生きることの重大事なんだな。

昨日も、二日酔い?で起きられなかった。
木曜日の朝も、そうだった。
今朝も、こんな時刻に、ぼーっとしながらこれを書いている。
やっぱり、酒を飲んだ生活は、
私から、大事な何かを奪っていく生活であるようだ。
昨夜は、アランドロンの「仁義」を、途中で眠ってしまった。
最近、映画は観だしても、ラストの記憶が存在しない。
映画のフィルムが、途中でぶっんと切れているからだ・・・。

「師を書くと言うことは本当に楽しいことです。
　でも、お金にならない詩を、いったいいつまで続けることになるんだろうと、
　途方に暮れたことがありました。
　そのとき、わたしを支えてくれたのは、私は詩が好きなんだということ、
　わたしの詩をどこかで誰かが読んでくれるという思いでした。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詩人　小池昌代

「見えない敵に向かって鉄砲を撃っていると、
　暗闇の遠くから銃声が聞こえてくる。
　どこかの誰かも見えない敵に向かって撃っている。
　ものを書き続けるってそんな行為じゃなかったかと思っていたことがあります。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平川克美

「小池さんは、「まぁ、みんな同じなのね」と呟いていました。」

「ぼくにとって、貴殿もまた同じような見えない何かにむけて、
　孤独な作業を続けている隣人であると思ったからです。」

「形容矛盾を承知で言えば「遠方の隣人」というわけです。」　　平川克美

弱く想われている人は、強いのではないだろうか。
それは、「遠方の隣人」と自分自身もなれるからだと、私は、思った。