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from: クマドンさん
2019/04/18 05:36:00
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ファシリテーターのような先生に
何もできないという人としてそこに居る。
まぁ、居るだけでいいと言われたので、
その言われたままの気持ちでそこに居る。
それって、とても周りの人たちには救いのようだ。
朝は、変なおじさんのようにして笑顔で挨拶をしまくる。
「おはようございます」の百連発。
今は、そのことが快感になっている。
名前を知らない子どもたちだらけだ。
初めて顔も多い。
その一人一人の目を見て、挨拶する。
反応は・・・。それでも、続ける。期待しない。
居ても居なくてもいい人は、期待はしていない。
「まぁ、いいか」と、かかわっている。声をかている。
相手が黙っていても、それを無視とは感じない。
だから、腹も立たない。
きっとやりたくなったら、やってくれる。
そんな気持ちで、黙って待っていることも多い。
やるのは、私ではないからだ。
向こうにも向こうの理由は、確かにあった。
それを、大人目線と大人のプライドとでやらせても無駄も無駄。
本人がやる気を出して、取り組んだことだけが、
その子の為になることだ。
さてさて、毎朝、ファシリテーターの本を読んでいる。
15年くらい前だったかな、
このファシリテーターという人が居るんだと、教えてもらった。
私自身も会議やワークショップで、この役割を経験したこともあった。
そこで、気付いたことは、居ても居なくてもいい人は、居なくてはならない。
そんな不思議な気付きでもあった。
場は、設定する。
それぞれアイスブレークを通して、心を開かせ、出逢いの場も創る。
みんなで考えるための、「問い」や「課題」を設定する。
それでは、後は、ご勝手に・・・と、任せる。委ねる。黙っている。
その時から、深く深く聴く人となる。
一人が語り。二人目の人が語り。三人目の人が語る。
その語りには先の語りを受けての語りだから、
関係性や関連性、時には、反対意見も含まれていることがある。
それを、模造紙にライテングする。
すると今、みんなは何を考えているか。
その考えがどうかかわっているのか。
みんなが共通に「課題」だと認識していることは何か。
そのことが、明確になって行く。
すると、一人一人が深く深くでその「意味」を味わい。
さっきまでは、外側に居た人も、話題の内側の人となり、
考える人となり、その考えを表出する人となる。
そして、自らの発言に自らが触発され、
はっとして、何かに気付くことがある。
その瞬間を、「腑に落ちる」瞬間と私は呼んでいる。
「ああ、そうだったのか」「やっぱり、そうだったんだな」。
ファシリテーターは、線路を引かない。
方向性を持たない。自分を空っぽにする。ただ、言葉を感ずる。
感じたままに、短く的確に言葉で顕す。
その顕された言葉によって、さっと場の空気が変わることがある。
語りたいと思う人が、一気に増えたりもする。
そして、クライマックスを迎える。
ここに、ファシリテーターの自尊感情があってはならない。
「私も言いたい」では、場はしらける。
「やっぱりこっちが正しいのでは・・・」では、みんな黙ってしまうだろう。
そのみんなが醸し出す空気感とその流れ、変化を敏感に感ずる人。
その人こそ、居ても居なくてもいいファシリテーターなんだな。
私は、「教えないことこそ、本物の教育なんだ」と、信念をもっている。
教えるということの前に、いかに自分自身に気付かせるかということだ。
そのためには、聴く人となる。
空気感を感ずる人となる。
その人の心や気持ち、感情や、想いや願いに寄り添う人となる。
それは、私がコントロールできることではない。
だから、時間をかける。3倍の時間を何もせずに待つ。
強制はしない。呼びかけはするが、期待して待ち続ける。
すると、変化する。変化は、変化しようとする本人の気付きによるものだ。
「人は、気付くことで、行動を変える」
それが、「深く学ぶ」ということだった。
この立ち位置から、子どもたちを俯瞰していると、
本当にみんなみんな可愛い子どもばかりだった。
だから、自然と笑顔になる。声をかけたくなる。がんばれと励ましたくもなる。
大人は、自分が先に居るから、子どもたちから受け入れられないんだな。
子どもたちの3歩後ろを、とぼとぼと歩いてついて行く。
危ないことがあったら、注意する。
そして、一緒に楽しむ、一緒に感ずる。一緒に考える。そを、言葉に顕す。
そうだ、ファシリテーターのような人こそ、
子どもの心に本当の意味で寄り添える大人になれるのではないか。
そんな「気付き」の朝だった。-
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