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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2019/07/19 05:45:07

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    人は、無力なのか

    突然にして命を奪われた人たちは、
    今、この朝を、どこでどうしているのだろうか。

    人は死にたい時は確かにあるだろう。
    でも、それがどうしてガソリンでの放火となるのか。
    独りなんだから、独りで決めて、独りで去ればいい。

    「なつぞら」を毎日録画して、帰って来たら楽しみに観ている。
    あのドラマの舞台が、まさにこの動画会社だ。
    なつがいる。中さんがいる。そして、動画のプロたちがいる。
    原画を書く人。アニメーターと呼ばれる人。背景を書く人。
    その人たちの夢と情熱が、あのアニメーションとなる。

    アニマという魂を絵に吹き込み、命を与える。
    セルロイドに書かれた絵に命を吹き込ませ、
    この世に蘇生させた人たちが、その命を一瞬で失った。

    その物語を創作している独り独りの人たちにも、
    その人たちだけの、それまでに生きて来た物語が存在している。
    恋人がいて。妻がいて。子どもがいて。父や母がいて。
    何かを夢見て、何かに打ち込み、あのなつたちのように、懸命に絵に向かった。
    その魂たちは、今、この朝を、どこでどうしているのだろう。

    戦争とは、こういうことなんだ。
    爆弾を落とすとは、こういうことなんだ。
    そのことを見失う。感じない。想い至らない。
    「ああ、戦争が起こったんだ」と、他国の戦をテレビで見る。
    でも、その爆発の影には、この人たちが、この若者たちがいる。
    そのことを、絶対に人は、忘れてはならない。

    孫の安否を確認しようと、現場に駆け付けたおじいさんがいた。
    テレビ局のマイクがその人を取り囲んでいる。
    彼は、その悲しみと怒りとを吐露した。
    その家族である人の悲しみ、切なさ、怒り、憤り・・・。
    それが理不尽に殺された人たちの家族の気持ちだ。

    分かって欲しいことは、殺したその本人の魂は、亡くならないとのこと。
    つまり、この重体の男は、まだ呻きながら身体に留まっているが、
    亡くなっても、その魂は、生きるということ。
    つまり、殺された人たちの魂と、向き合わねばならぬこと。
    そして、一度死んだら、二度と死ねないということ。
    その罪は、消えず、永遠に糾弾され、責められ、十字架を負わせられること。

    「ああ、あんなことをしなければよかった・・・」と、次の朝を迎えても、
    もう既に遅すぎたということ。
    この亡くなった人たちの人生を断ち切ってしまい、
    この朝をもう二度と迎えられなくしてしまったことをいくら懺悔しても、
    それは、絶対に、絶対に、赦されないこと。
    死にたいなら、独りで逝くしかないことを、こうした人たちには分かって欲しい。

    この家族との別れには、家族としての覚悟は、在り得ない。
    いつものように「只今」と帰って来ることしか、信じていないからだ。
    今朝、その息子を娘を亡くしてしまった父と母とは、
    どうしているのだろうか。哀しい。哀しい。

    今、息子が会社に出かける。
    車でのいつもの出勤だ。
    いつもいつも無事を祈って、この部屋から息子の車を見送る。
    今、エンジンがかかった。
    向かいの家の角を曲がるまで見送る。祈る。

    この殺人犯の彼にも、きっと家族は居るだろう。
    父も母も、兄弟も姉妹もいるかも知れない。
    その人たちの生活も全てのことがあの放火から一変した。
    今、その容疑者の家族たちは、どんなに怯え、絶望して、
    この朝を迎えていることだろうか・・・。

    ガソリンを買いに、スタンドに向かいながらでもいい。
    鞄の中に数本の包丁を入れながらでもいい。
    これからやろうとしていることを、やってしまったらどうなるのか、
    そのことを想像して欲しい。
    人を殺した後で、どんなことが起こるのか、思い出してほしい。
    冷静に考えて欲しい。
    何でそんなに恐ろしいことを自分がやろうとしているのかを、俯瞰してほしい。

    そして、人間として正しく生きるべき方に、転換して欲しい。
    止まって欲しい。ガソリンは自分の車に、包丁は台所に、しまって欲しい。
    そしたら、誰も死なない。誰も悲しまない。だれも恨まない。絶望しない。
    それは、犯行を行った本人もきっとそうなんだ。
    「ああ、あの時、思いとどまってよかった」と、いつか必ず思う日が来る。
    確かに、それは今ではないかもしれない。
    だが、思いとどまって欲しい。絶対に止めにして欲しい。
    創造力を働かせて、もし・・を考えて欲しい。

    今、日本では、こうした殺人が多すぎる。
    そして、いつも犠牲になる人たちは、
    その人と何もかかわりのない人たちばかりだ。

    今、この魂たちは、何を感じ、何を想い、何を語っているのだろうか。
    その声にならない声は、きっと誰かが声として顕わにすべきなんだな。
    今日から、何だか「なつぞら」が、
    そこに生きている人たちが、この亡くなった人たちに観える気がする。
    その悔しさ、驚き、怒り、絶望、哀しみ・・・。
    ないまぜになってぐちゃぐちゃな現実のその感情を、
    どうすれば救われるのか・・・。

    人は、無力なんだと、つくづく感じる。

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