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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2019/10/22 06:41:03

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    叔母の困り感をどう助けるかだな

    歳をとるとどうなるのか。
    私は、現実に叔母や叔父たちからそのことを学ばさせられている。
    歳をとるということは、まずやはり弱ることであり、衰えることだった。

    昨日、せっちゃんの凍結された預金から、
    何とか葬儀費用だけでも支払ってもらいたいと、銀行に叔母たちが行った。
    現在の制度では、預金者の家族を保護するために、そのことが許されていた。
    しかし、そのために何種類かの戸籍や書類を用意しなければならなかった。
    このことが、なかなか84歳と90歳の叔母たちには高いハードルだった。

    私は、区役所の窓口と銀行の担当者に直接会って話を聴いた。
    必要な戸籍とその手続きの仕方を教えてもらった。
    しかし、そのことを実際に行わねばならない叔母は、
    いくらその内容を説明しても理解できなかった。

    日曜日の午前中、
    私がSさんと電話をしている15分間にも3本の電話が入った。
    その戸籍を自分が取得できるか、心配した叔母からの電話だった。
    「今、電話で話し中だから、後でするよ」と、家電で叔母に言った。
    すると、また、数分後に家電が鳴った。叔母だった。
    「あのさ・・・」と、話始める。
    「今、電話中だから・・・」と、切ると、またすぐに電話が鳴る。
    それから、暫く鳴らしたままほっておくと、
    がらっと我が家の門の格子戸が開いた。
    すぐ近所の叔母は、直接我が家に訪ねて来たのだ。

    それでは、どんな緊急な要件だと想うと・・・。
    「クマさん、明日、私、大丈夫らろっかね・・・」の確認だった。
    「叔母ちゃん、それって、今、ここでしなくてもいいよね」と、呆れた。呆れた。
    しかし、本人には、とてもとても深刻な問題だった。
    とにかく、月曜日の午前中に自分が区役所に行かねばならない。
    その必要とする戸籍をちゃんと受け取ることができるか。
    失敗しないかの心配と不安だった。
    叔母は、いつもこうしていろいろな不安を抱えて悩み、生きている。

    私は、その後、電話を終えてすぐに叔母の家に行った。
    叔母は、とにかく「何をどうしたらよいのか」頭の整理がつかないようだった。
    私は、封筒を3つ用意した。
    「区役所用」「銀行用」「セレモニー用」だった。
    その封筒にそれぞれの名前を大きく記した。
    そして、1枚1枚その請求に必要な書類を見せ、
    その書類に記載すべき事項とその書類の意味とを教えた。
    しかし、何度同じことを私が言っても、叔母の不安は消えなかった。
    「クマさん、明日、大丈夫らろっか」

    叔母には二人の娘がいるが、長女は県外で、次女は平日仕事だ。
    平日の叔母のこうした動きには、誰も手助けできる人は居ない。
    90歳の叔母には50代の娘が居る。
    彼女は平日動けるので、叔母を連れて行動ができる。
    しかし、彼女には、その支援が期待できない。
    さてさて、独り暮らしの高齢者の悩みの原因の1つでもある。
    だから、80歳になっても免許を返納しないわけである。

    さてさて、昨日、その当日を迎えた。
    叔母は、行動できなかった。
    昼を過ぎて、銀行との約束の時刻になっても、まだ家に居た。
    「どうすればいいんか、わかんないよ」と、90歳のK叔母に電話だった。
    「何言ってん。もうすぐ銀行との約束の時刻だよ」と、のk叔母も焦ったそうだ。
    実際に、9時には区役所に行くことを決めていたはずの叔母は、
    どういうわけか、昼を過ぎても家を出ていなかった。
    きっと何かの不安があって、そのことが心配で、行動できなかったのだと想う。
    家族が一緒に暮らしていたら、こうはならない。
    これも独り暮らしの高齢者の悩みの1つだ。決断と行動が、独りでは難しい。

    それから、叔母は、いっそう頑固になっていた。
    私がいくら分かりやすく説明しても、その話は聴いていない。
    一番最初に疑問に思ったことに執着して、そのことが頭から離れない。
    しばらくしてから、「叔母ちゃん、分かった?」と訊くと、
    「クマさん、これってどうなるん・・・」と、
    一番初めに説明した話に戻る。
    それは、聴いていないのか、理解していないのかは分からないが、
    とにかく、いくらいくら説明しても、もどかしいくらい理解しない。
    「やっぱり、こうするさ・・・」と、最後は自分の意志を通そうとする。
    それでは、こんなにも時間をかけて説明したことは、無駄だったのかだ。

    それなのに、「クマさんだけが頼りだは」「頼んだよ、クマさん」と言う。
    本当にそうなんだ。84歳、独り暮らし。足腰も弱り、認知症にもかかりかけている。
    いつもいつも心の中は不安だらけで、どうしたらよいのか分からない状態だ。
    相談する人や、話し相手すら家には居ない。
    じっと独りで閉じこもり、天気が悪ければ外にも出ない生活が続く。
    そんな1日は、きっと辛くて永いことだ想う。
    自分の為だけに食事を作ることがおっくうになる。
    部屋の掃除や片付けにも意欲がなくなる。
    いつの間にか、茶の間のテレビの前からじっと座って動かない。

    実は、亡くなったせっちゃんは、この叔母の後ろの家に独り暮らしだった。
    だから、せっちゃんが生きている間は、まだよかった。
    せっちゃんが来た。せっちゃんと話した。時には、せっちゃんと喧嘩した。
    それでも、姉であるせっちゃんを頼りに、叔母は生きられた。
    その大事な人を、叔母は失った。
    せっちゃんが倒れてから3年間、叔母は独り暮らしの中で弱り、衰えた。

    さてさて、叔母たちには、私は頼りにされている。
    亡くなったせっちゃんの喪主までした。
    叔母の喪主も生前に引き受けて在る。

    しかし、私は、どうだろうかの「問い」だった。
    まず、叔母の歳まで生きられるかだ。
    そして、私も叔母のように身体が弱り、衰え、自由にならなくなるとの自覚だ。
    それから、やっぱり認知症は避けられないだろうなぁという哀しい予測。
    ならば、家族には迷惑をかけないで、さっさと逝ってしまいたいとは思うが、
    この寿命は、神様のくださるものだ。

    叔母とこうして付き合っていけるのは、
    私が介護の勉強をして資格をとり、高齢者の現実を少しは理解できるからだ。
    そして、いずれ行く道と、共感的に同情的に叔母のことを思いやられるからだった。
    のことは、家族にとってはなかなかできず、難しいことだった。
    実の母親でなく、幼い時から可愛がってもらった叔母だからこそ、できることだ。

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