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from: クマドンさん
2019/12/28 09:45:19
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今、ここ、できることだけ
まだ記憶がある内に、書いておく。
というか、書くことにとてもとても飢えていた。
言葉にしたかった。
ここで感じたことや、味わったことを現したかった。
しかし、私はガラ携のために、このページにアクセスはできない。
ということで、今朝、これを書く。
体調はよくなかった。
熱がなかなか下がらず、アイスノンで頭を冷やした。
抗生物質で菌との闘いだ。
肝臓の数値が異常だった。
医師もその数値に驚き、内視鏡手術の同意書を私は書かせられた。
このまま悪化したら、即、手術する体制をとっているとのこと。
点滴はずっと続けられ、夜中にも看護師さんだった。
私は、個室のベッドで天井を見つめながら、
まさか、また、ここに還って来るとは・・・。と、溜息だった。
熱が少しずつ下がり、身体が楽になると、
今度は、頭が冴えて来る。
「落ち着け、落ち着け。大丈夫。大丈夫」と、言い聞かせた。
何だか知らないが、焦りと小さな怒りと不安感が入り混じっていた。
だから、言葉が心には響かなかった。
あれだけ苦労して練習を重ねた合唱に参加できなかった。
その懇親会にも参加できず、職場の望年会もキャンセルとなった。
仕事は欠勤なり、無給の日々になり、
楽しみにしていた教会の学びも、小千谷への旅もアウトだった。
その時点で、予定していた楽しみが全て私は奪われた。
あの時、私が焦っていたり、不満だったりしたのは、
やりたいことができなくなってしまった現実を、
受け入れることができなかったからだった。
「あれもやりたい」「これもやりたい」
とひろが、病気になり、入院するといえことは、
全てその予定を諦めるということだった。
このことを私は、実感として改めて学ぶことができた。
自由に、自分の好きなことをやりたのなら、
身体の健康と自由とは、必須な条件なのだとしみじみと感じた。
私、体調の不全感もあり、入院した二日間は、
何だか私が、私でないような感覚で生きていた。
それは、心の落ち着きを他に求め、
無いものねだりばかりしていたからだと、後から気付いた。
今、ここ、を、私は見失っていたのだった。
身動きが出来ないこの状況が、今、ここだ。
その今、ここを、どうやって気持ちよく過ごすことができるか。
そのことを考え、実行することが、
日々を幸せに生きる為に何よりも重要なことなのだと私は忘れていたらしい。
つまり、ここにあることを、どう楽しむかなんだな。
そして、時間を使うことの自由は私に委ねられているのだから、
まず、この現状を肯定し、「これでいい」と思い。
さて、どうするか、次の講堂を考え、実行することだった。
そう想えたのが、二日目を終える頃だった。
「ルーテーンを作ろう。」
熱が下がり、体調が戻るにつれて、落ち着いて自分自身と向き合えるようになった。
そしたら、分かった。
「こんな理想的な修業の場はないではないか」ということだった。
日々、断食を続けている。
この部屋に閉じこもっている。
たった独りだ。
家族は居ない。家事も無い。仕事も無いし、社会からも隔離されている。
もし、このことを家庭でやろうとしたら、無理な話だ。
この格好な就業の道場に、
私は入門したのだと考えを改めた。
すると、この独房のような地獄の場所が、
極楽浄土の修業の場所と変化した。
おかしなものだが、私のものの観方感じ方で、
同じその場所が地獄にもなり、極楽にもなった。
どうせ生きるなら、極楽往生で生きたいものだと、
私は、腹を決めた。
「よし、ここで断食・禁酒の修行生活だ」と、張り切った。
そしたら、何だか面白くなって来た。
何でも気持ちのもちようなんだ。
本当にそう思う様になったら、ここがかけがえのない場所になった。
私は、気持ちを定かに、心落ち着けて、
鈴木大拙さんの「無心について」をまた読み始めた。
その時、やっと、言葉は、私に沁みて、理解できた。
さてさて、この許された環境の中でどうやって自由自在に生きるかだな。
それを考えると、何だかわくわくした私だった。
なにものは諦める。
今、ここに在るもので生きるだけ。
時間は流れては消えて行くもの。
その時間をどうやって充実させ、熟して行くか。
問われているのは、その場、その時、それぞれの生き方そのものだった。
私は、三日目から、一つのルーテーンを決めて、
そのルーテーンに即して生きることわ自分に決めた。-
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