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from: クマドンさん
2020/03/29 07:00:14
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視点を変える。大人が変わる。
視点を変える。
立場を変える。
すると同じものの見え方が違って来る。
そんな話を小千谷のSさんとした。
現場を一度はリタイアして、無色透明な生活に入った。
2年前の4月のことだ。
丁度今頃は、退職の最後の日を緊張感と期待感とで待っていた頃だ。
そして、現場には戻らない宣言をした。
介護職のための初任者研修を修了した。
次は、介護の道で自らを鍛え、磨こうと思っていた。
9月、突然のオファ―だった。
私は、固辞したが、とにかく三カ月だけでもと粘られた。
それではと、現場に復帰した。
そして、そのまま今日に至る。
その復帰したときのことだった。
何だか現職であった頃と、違った視点から子どもたちが見えたのだ。
「教えない」その代わり「考えさせる」
「語り掛ける」そして、「自己決定させる」
「私も変わる」だから「子どもも変わる」
「寄り添って生きる」すると「子どもたちも寄り添ってくれる」
何だか現職の頃にやっていたことが、それでいかったんだとの確信だった。
私は、子どもたちを心からリスペクトした。
そして、1人1人の個性を大事にした。
だから、半年後には、どんな子になって欲しいか具体的に考えた。
後は、その目標に向けて、日々を地道に努力させた。
「繰り返しは、偉大な力をもっている。」
困っているのは、その子だった。
その困り感を直感する。理解する。そして、話を聴く。分かち合う。
すると、その子自身が微かな答えを発見する。
自分が置かれている困難な状況を少しでも解決する手立てに気付く。
すると、動き出す。
本当の成長には、本人の気付きとやる気が大切だった。
その気付きとやる気が芽生えるための手助けをする。
それが、私のアドバイスだった。
とにかく褒めた。
それも、みんなの前で、その子を褒めた。
とにかく認めた。
どんな小さなことでも頑張ったことや、出来たことは、みんなに知らせた。
叱ることも真剣だった。
本気で叱った。
それは、その子が善くなるためだった。
だから、真剣にその子の魂に語った。
泣いた。涙を流した。
私は、泣くことを自分に認めた。許した。恥ずかしいと思わなかった。
授業をしながら、感極まった。涙が溢れた。
子どもの成長に感動して涙を流した。
その子の健気な気持ちに、感謝して涙を流した。
いつもいつも泣き虫先生だった。
心から、どうやっても、この子たちが大好きだった。
大好きだが、前提だ。
好きだから、励ました。
好きだから、根気強く勉強を教えた。
好きだから、だしゃれの連発だった。
好きだから、毎日が楽しくて、楽しくてだった。
「だじゃれをみがき、高める子」が学級目標だった。
卒業式のプレゼントは、自作の「だじゃれ帳」だった。
と、ここまで書いて、自分でも気付いた。
やっぱりこんな先生は、どこにも居なかったなぁと。
一度リタイアして、現場に戻った。
確かに、視点が変わっていた。
見える風景も違って見えた。
そのことが、とてもとても大事なことだと私は分かった。
そのまま、3月に退職をして、4月から再任用の道もあった。
しかし、そうしなくて、私は、よかったと思っている。
続きでは、それは、連続だから、同じなんだ。
断絶、不連続、一旦休止。
だから、そこと、こことでは、次元が違う。場所が違う。立ち位置が違う。
すると、ものごとは違って見えた。
何もしがらみもなく、そうしなければならないと言われず、
好き勝手に、本当に自由気ままに、この仕事に全てを撃ち込めた。
Sさんとの話の結論は、これだった。
とにかく、子どものことをリスペクトすることだ。
そして、教師同士もお互いにリスペクトすることだ。
人と人との関係において、リスペクトが最も大事なことなんだ。
しかし、現場では、このことを忘れられた。
このリスペクトが失われた。
だから、今の学校がある。
子どもたちは、困っている。辛いと感じている。寂しいと思っている。
改めて、現場に戻ったら、そのことがよく分かった。
その気付きが、私を育ててくれた。
「まず大人が変わることですね。」
そのSさんの言葉がずんと心に響いた。
4月からはまたあの無色透明な生活となる。
しかし、2年前とは違っているのは、
5月からのまた学校へのオファーを私が待っているということだった。
どなたかこんな私を使ってくれないものかな・・・。-
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