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from: クマドンさん
2020/08/19 06:40:11
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独りを楽しむ
今日から仕事の再会だ。
お盆からの六日間。やっぱり休みはいい、の実感だ。
若い人たちからは何か言われるかもしれないが、
そんなにあくせくはしないことに自分ではしている。
時給900円の仕事をしたおかげで、
お金の価値と在り難さがよくよく分かった。
全て支払われる代金は、私の何時間分の賃金なのだ。
つまり、働いたから、このチーズとワインだった。
現役時代には、この感覚がなかった。
それから、ルーテーンだ。
休日でも3時50分には起きていた。
それは、4時からの「明日への言葉」を聴くためだった。
今、いかに生きて来たかの人生の先輩たちの語りにはまっている。
と言うか、しみじみとその言葉一つ一つを味わえる。
それは、その言葉の身の丈に私が成って来たからだった。
いよいよ、来週の28日㈮が63歳の誕生日だ。
さてさて、これから、これから、面白く、楽しく生きよう。
「山奥ニート」の生き方を学んだ。
すると、私がいかに当たり前のようにしてお金で縛られていたかよく分かる。
先日、数年ぶりにTシャツ3枚と短パン1枚の購入だった。
これは仕事着だから、仕方ない。
つまり、物や衣服を何も買わずに過ごしているんだな。
しかし、飲み代は、別、別。
私の働きの大部分は、これに消える。消費される。
お金を稼ぐために・・・人は、働く。
しかし、生活を振り返り、慎ましく生活したら、
または、自然の中で畑を細々としながら生活できたら。
もっと違った人生の楽しみ方を味わえるのではないのかと、気付いた。
だから、70歳での「山奥じぃさん」を夢と決めた。
劇の脚本が一本出来た。
8日間での完成だった。
それは、Tさんという女性と出会ったからだ。
その人からのインパクトは大きかった。新鮮だった。物語だった。
人には、その人しか語れない物語がある。
それは、その人だけが歩んで来た人生だ。
その体験を通して語られる言葉には、深い深い気付きがあった。
苦労した人。どん底から這い上がった人。大病した人。死ぬことを考えた人。
その人たちが、語る「言葉」は、私が、学ぶべき言葉だった。
それを遺したい。それを誰かに伝えたい。
途中からは全くの私の創作、想像の世界だった。
そこには、私が体験した「言葉」を書いた。
とりあえず一本だった。
それにしても、毎日午後からの昼飲みだったな。
土曜日は三つのお店の梯子酒。
自宅に居ても、3時・4時この頃から飲み始めた。
それが夜9時まで続くこともあったな。
昨日も、カプリでの飲み放題1時間だ。
ああ、酒をやめたら、もっと身体の健康のためになる、なる。
しかし、酒は…辞める気がないなぁ。
昨日、映画「ごぜ」を観た。この言葉、漢字変換できないから困る。
私は、厳しく盲目のハルさんを、鬼になった母親が育てる、
そんな映画だと勘違いしていた。
だから、暗い気持ちになるのならばと、映画館には行かなかった。
私は、もし、この映画を観なかったら、一生の後悔をしたと思う。
「魂の映画」だった。
ワンシーン、ワンシーンが、魂の世界だ。
しみじみと、深く深く、母や、祖父や、親方の、ハルへの愛が感じられた。
涙でマスクが濡れたのには、困った、困った。
ハルには、光が生涯届かなかったが、
親方として、新たな旅立ちに向かう彼女には、
人生を生き抜く希望も、心の光も、輝きも確かにあったな。
どれだけ過酷で、ひどい目にもあわされた。
しかし、村の人たちは、ハルが来るのを心待ちにしている。
そして、いつもいつも笑顔で、大きな拍手と、感謝の気持ちだ。
もし、ハルが盲目に生まれず、あの母親に育ててもらえず、
ごぜを途中で辞めさせられていたら、この日の、この喜びは絶対に無かった。
ハルは、自分に神様が与えてくださった定めを受け入れた。
それを、神様に感謝した。
神様がハルには特別な恵みを与えてくださっていた。
それは、歌う声と、三味線の音と、辛抱強く耐える力と、信ずる力だ。
彼女は、それに気付いた。
「よい人との旅は、祭り。いじわるな人との旅は、修業」
小林ハルさんの若い頃を描いた監督に、心から敬意を表する。
すごい映画もあるものだ。
どのシーンも、おざなりにされない。細部まで隅々のどこにでも意味がある。
同時に観た「おかあさんの被爆・・・」は、
観ていて辛くなるほどの、造り物だった。
こんなに幼い脚本で、よく映画を作れたなぁと、途中で出たくなってしまった。
「魂があるか」だなぁ。
ということで、小千谷のSさんとも、毎日のように電話で話せた。
Sさんと話すと、原点に回帰できる。
きっとこの話ができるのは、Sさんの他には1人か、2人かな。
それは、Sさんにも、私にも、「時間がない」という自覚があるからだ。
彼は、60歳の校長で、私は40歳の教員で、
お互いに20年前に、本気で森を造り、ビオトープを造って来た。
アゲンストだったな。しかし、時代の風は、フォローアップでもあった。
そして、Yさんという偉大なる巨人を師としたSさんと私とは、
あるフォーラムで一緒になった。
巨人の師と私とがパネラーとなり、Sさんはコーディネータだった。
そして、しばらくして、県立図書館での私の発表の時、
Sさんも参加していた。
人と人との出会いは、不思議なものだった。
あの時、20年間もこうしてお付き合いする人になろうとは
、お互いに思ってもいないことだった。
だから、人生は、面白い。
生きてみなくては、分からない。
いつもいつも感謝しながら、そう感じている。
だから、なのかな。
六日間、独りであっても、毎日が楽しく、面白い。
今は、どうやったら楽しく生きられるのか、
それしか考えていない私になっている。
「独りを楽しむ」
「独りを遊ぶ」
これは、良寛さんの境地でもあったなぁ。-
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