昨日、介護職員として正式に契約した。
22日が初出勤日となる。
この資格を取得してから、3年目となった。
退職してからすぐにとは思っていたが、この時期になった。
それにしても、こんな条件で受け入れてくれた事業者に感謝だった。
求職する度に、惨敗だった。
「今回は採用を見合わせることにいたしました」だな。
そうやって断られ、断られても、また、求人を求めてアクセスをした。
しかし、今回は、私にとってのよい学びとなったようだ。

まず、やりたいと思ったことは、やることだ。
実は、分かって来たことは、やりたいと想うことは、やれることだということだ。
つまり、やれない、やらないことは、やりたいとは思わない。
そして、その気持ちになったことは、必ず実現が出来る。
何故なら、やれるから、やる気が起ったからである。
まず、最初は、やる気が起こされる。
それは、きっと向こうからやって来たものだった。
ならば、やれる。きっとやれる。その気さえあればだな。
私は、確かに、そうやってこれまで人生を生きて来た。

次に、行動すること。実行すること。諦めないことだ。
リーデングについては、お知らせを見て、即、申し込みをした。
合唱団については、やはりひょんなことからオーデションを知って、申し込んだ。
求人もそうだった。12月末から、「仕事を見つける」と、自分で決めた。
後は、ネットで探し、タウンワークやカイゴジョブの会員登録をした。
そして、面接の約束をもらった事業所に行き、面接をした。
実は、これみんな、「ダメ元」の行動でもあった。
リーデングで、役が与えられるわけはない。
オーデションに合格するほずはない。
この条件で採用されるはずは無い。
だから、挑戦し、トライした。
それが、実行すること。行動すること。諦めないことだ。

そして、自分ならやれるという自信も大切なことだった。
役はやります。歌は暗譜します。何でも喜んでやります。
そうした気持ちを持っているから、私は、挑戦することが出来る。
それは、神様が私に授けてくださった才能であるかも知れない。
「演ずる」こと。「歌う」こと。明るく気さくであること。
それは、私のある意味での特性であり、培って来たものだった。
今から始めるものではない。
63年半、こうやって生きて来て、身に着けて来たものだ。
体で覚えたものは、絶対に無くなりはしないのだ。
つまり、これは、私がこれまで生きながら、体の血となり肉と成したものだ。
それが、私のささやかだが、自信となっている。

そして、やっぱり「出来る」と信じることだ。
この事が、神様から与えられたものであるのならば、
出来ないわけはないと、私は信じている。
つまり、それは神様からのギフトなんだな。
「試練」と同じように、「幸い」も与えられる。
だから、絶対に実現できると、確信している。
この「信ずる」ことが、何事にも第四な事だと、私は思っている。

そして、それは、相手の人を信ずる、事とも通ずる。
今の自分にはまだまだ出来ない。
しかし、この先生に委ね、育ててもらえたら、きっと出来る。
それが、相手を信ずる意味でもあった。
私ではない、ここで現われようとしているのは、相手の想いや願いだった。
それに徹することが、相手を信ずることでもあった。
だから、いつも本物の先生を信じて、従い、習い続けた。

きっとどれか一つが欠けていたら、この夢は実現出来なかったと思う。
能楽堂の舞台に立った。
21日には、りゅうとのコンサートホールのステージに立てる。
モーツアルトの「レクイエム」をラテン語で歌う。
そして、介護職として働く。
みんな夢のような話だったが、夢は夢では終わらない。
やっぱり、最初のやる気の中に、実現への道は備えられていた。
そんなことを、改めて実感した、今回の一連の出来事だった。