「Re:釣り」
まさとらさん。おはようございます。
拝読致しました。

家内の親父も釣り好きでした。
親父は、左官屋の親方ですから。昨夜しこたま飲んだ酒は、どこへ
いったやら・・。
義理の息子の私は、親父の酒には付いていけなくてって。
二日酔いで頭はガンガンなのに。
「起きろ！釣りに連れてってやる！」って迷惑しました。
酒臭い匂いをさせながら車を運転する親父と「運命を共にする覚悟で」付いて行きました。
岡山県倉敷市から１時間位走って。着いた所は「瀬戸内海」岸壁。親父の竿でやってみましたら黒鯛が・・・私ごとき者に釣られて
しまいましたよ何匹か。黒鯛って引きが強烈ですよね。
その都度、酒臭い親父が「ハヨ上げんかい。鯛は石垣の中にお前を
引きずりこむんぞ！」と怒鳴りましてね。楽しむどころか、親父の怒鳴り声にビビリ放題。せいぜい４〜５匹でしたでしょう。
それでも竿に伝わる「引きの強さ」の感触は今も忘れていません。

大酒食らい。女遊び好き。道楽者。って言われながらも家族一同
に見守れながら他界しました。でも私は「親父みたいな生き方は
並みの男じゃできなかったろう」って思っています。
なにしろ「末期の言葉」が「酒・・・」でしたから。

左官屋の親方。酒好き、大島紬に雪駄、鳥打帽子、粋なのが好きで。何をやるんでも強引な親父でした。

黒鯛がかかった時の「強烈な引き」と同じく。