５月２５日の夕刊で、「戦没船員の碑」がコラムに載っていました。

　ベッドのすみに落っこちていたのを拾い上げて読んだのですが、慰霊碑建立の追悼式の今の両陛下の歌は、心撃ちました。

　陛下の「戦日に 逝きしき船人を 悼む碑の 彼方に見ゆる 海平らけし」

　皇后陛下は、「かく濡れて 遺族らと祈る 更にさらにひたぬれて 君ら逝きたまひしか」

　当時、商船の死傷率は海軍軍人をはるかに上回ったと聞いています。
徴用されて飛行機の、護衛艦の援護のないまま、兵員と武器・弾薬・食料の輸送に従事したのですが、敵潜水艦に次々と撃沈され、前線では兵も弾薬も食料もなく壊滅したのが先の大戦です。
　まずは、これが日本人としての歴史認識と思います。

　今、後方支援を日本が言っていますが、輜重が途絶えると前線は死滅します。
そして、支援のない輜重は格好の標的になります。

輜重を軽視した日本軍と、輜重を軽視している今の政府に危機を感じます。