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from: 隼架さん
2018年08月13日 04時33分41秒
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『禁じられたアルファの子 ~誓いのはちみつマドレーヌ~』
著:華藤えれな 画:千代丸ハル
発売:シャレード文庫
価格:686円(+税)
http://charade.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576181110
【内容】(公式HPより)
子作り専用オメガを育てる学院の生徒・優杏は、自由に生きたいという願いを理解してくれた貴族でアルファのキースを密かに慕っていた。発情期の夜、運命のつがいとして彼と結ばれるが、規則を破ったことで彼が狙われることに。愛する人を守るため黙って姿を消す優杏。しかしその身には彼の子が。四年後、ひっそり子育てする優杏を探し当てたキースは自身が子の父親だと知らず、裏切られたと勘違いしたまま執着してきて――。
感想
タイトル的にちょっと甘そうだけど切なさ半端なかったです。
確かにあらすじ通りの話なんだけど、勘違い具合が思ってたのと違いました。
再会した優杏とつがいとして結ばれた相手が同一人物だとキースが気付いてないパターンだとは予想できなくて。
最初につがいになったときに相手の顔が見えていないとかそんな状態想像しないしあらすじにも書かれてないのでね。
おかげで勘違いとかでよくあるどっちかがこうすればよかったのにっていうのがないんですよね。
もうあのときにはこうするしかなかったんじゃないかって。
どっちが悪いとかいうことでもないので。
優杏が初対面のときに生徒だって言えたらそれが一番良い展開だったんだろうけど、状況的には難しそうでしたしね。
優杏はキースと子供を守るためなら自分がどれだけ苦労してもかまわないと思っています。
でも身体を売ることだけはしないと断固として拒否する姿勢が素晴らしい!
なんでもするけど、プライドとしてそこだけは絶対にっていうのが誇らしくて好きでした。
プライドっていうか子供のためですけども。
いやでも最初襲われたときに襲われるぐらいなら死を選んでたから人としてそこは譲れないんでしょうね。
Ωには人権がないような扱いをされるのが納得できないわけだし。
優杏は健気な受けではあるけども芯がしっかりあって好きになる要素しかない子ですね。
だからこそ学校では浮いた存在になっちゃったんだろうなぁと。
人としてそんな真っ直ぐな子眩し過ぎるもんなぁ。
あらすじの展開の後壮絶な人生が待ち受けるのかと思いきや、もう学校にいる時点から結構過酷。
キースと初対面の出会いも素敵な出会いというより出会うことになったきっかけは読んでて「なんでこの子がこんな目に・・・」と思うような流れからだったので、キースとの甘いひと時が嬉しかったです。
嬉しかったけどひと時を過ぎたらそれからはもう最後のハッピーエンドまでは結構過酷な人生で。
とはいえ本人が卑屈なわけでもなくキースとなによりそのキースとの間にできた子供のためにと思って懸命に働き生きていく姿が尊敬しかない。
そんな一生懸命に生きている優杏に対して、つがい=優杏だと気付いてないキースの優杏への仕打ちたるや・・・。
そんなことしたら絶対同一人物だって気付いたときに後悔するからな!?と思いながら読んでました。
でもどれだけ追い詰められても身体は売らないし、堕ちることはないと揺らがない優杏が最高で。
だからこそ優杏を恨んでたはずなのにキースも惹かれてしまったんだろうなと。
同一人物なんじゃないかと疑いだしたときのキース視点読んでみたかったなと思う。
なんて酷い仕打ちをしてしまったのかと自分が許せなくなってしまいそうですよね。
まぁ優杏には人を憎むとかそういう感情より幸せとかプラスな感情で心を満たしたしているので、そこを知っているからキースはまだ救われるんですけど。
切ないのを味わいたい人にオススメです!
このあらすじに惹かれた人は買って損はないはず!-
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