舞台は日本で前世の記憶がある主人公ですが、前世の記憶といってもゲームの記憶しかない。
今生きてる世界がそのＢＬゲームの世界だと気付いて、大好きな怜を幸せにしよう！と頑張る保（たもつ）の話。
ゲームの中の保の立ち位置は主人公につっかかる嫌なやつで、怜にいずれ嫌われる存在。
大好きな怜に嫌われるのはツラいけど、そうすることによって主人公と結ばれた怜は幸せになると信じてゲーム通りに行動して怜を幸せすることに一生懸命です。
これが順調にうまくいったとしたら怜は幸せになれたとしても保は失うだけなのに。
しかもゲーム通りだと退学にまでなるからね。
そうまでしてでも怜を想うのは可愛いなと思います。
ちゃんと怜に対して自分の気持ちはずっと伝え続けてますからね。
怜も保のことが好きなんだけど、素直にそれを表に出さないし言葉にしない。
身体に触れるのを拒否されないし、怜からしたら保が自分のことを好きなのはわかってるから付き合ってる気でいるわけです。
でも保からしたら付き合ってるとは思ってないから性欲ぶつけられてるとしか思ってないっていう悲しいすれ違いが。
とはいえ中身はそんな暗い感じには仕上がってないです。
キャラ紹介にもある通りシリアスブレイカーな保なので、キャラの会話とか楽しい感じでした。
あと怜押せ押せで攻めてはいるものの無理矢理身体の関係を持とうとしているわけではないです。
一応保が本気で逃げ出そうと思えば逃げれる程度の攻め具合で。
保、怜と同じく幼馴染の眞宙は保が好きで結構アタックしてるけども、それが恋愛感情だとは明らかな行動しない限り保は気付きません。
保が好きだからこそ怜大好きな保が自分と付き合う可能性は低くても、弱った保に迫るんじゃなくて保を元気にさせてあげるために怜とのことを協力してくれるからいいキャラだなって。
基本は主人公の保視点ですが、たまに違うキャラの視点があって他キャラだとこういうふうに見えているんだなっていうのがわかってよかったです。
ただ着地点で愛人はどうかと思う。