著：華藤えれな　画：篁ふみ
発売：シャレード文庫
価格：657円+税
https://charade.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576191713
【内容】（公式ＨＰより）
オメガの海莉は小さなハーブガーデンを経営しながら双子の兄・愛理が生んだジュジュをシングルで育てている。貧しくても幸せな日々だったが、「その子と店は今日から俺のものだ」とジュジュの叔父で英国貴族のヒューバートが現れた。彼は愛理の出産を隠すため海莉が身代わりになっていた時に出逢い心を通わせた初恋の人だった。二人が入れ替わっていたと知らないヒューバートは、海莉を敵視しジュジュを奪っていく。だが海莉を恋しがり暴れるジュジュに手を焼き、同居して一緒に子育てすることを提案。そんなとき、海莉の身に発情期が起こり・・・・・・!?

感想
そんなややこしくないはずなんだけど入れ替わってるから、ここをこう勘違いしててっていうのを考えながら読んでるとちょっとこんがらがった。
ヒューバードに対する第一印象は良くなくて徐々に良くなっていって再会して悪くなるわけですが。
再会したときの海莉への言動が酷過ぎる。
愛しい人を殺されたと思ってるから酷くなるのかもしれないけど、仲の悪い兄弟ってわけでもなかったのに、生き残った方への態度とは思えないなって。
自分が兄と仲悪かったし、兄の素行悪かったから兄弟ってそういうものだと思ってるのかもしれないけど。
海莉が愛理だったとしても酷いと思うし、海莉もよくここまで言われてヒューバードへの気持ちが覚めないなって思ってしまいました。
結果色々気付いたとき自分を殺したいほど自分の言動を後悔してくれたからまだいいけど。
自分が死んだと思って荒んでしまったヒューバードを見て、しかも自分のことを愛してくれていたと知って真実を言いたくなる海莉がその気持ちを抑えつけるんですが、読んでるともう言えばいいじゃん！って思ってしまいますね。
とはいえやったことが罪になるし子供もいるからそういうわけにはいかず。
愛理が幸せになるルートもあげてほしいなと思ってしまいました。
周りがクズだと思ってただけで実は愛理のことだけは本気だったとかって思いたかったけど、番の解除までするとなると本当にただのクズじゃないか・・・。
救う術があればいいというか素敵な人に出会うことができればいいなと思いました。