ユーキは自殺したはずが気が付いたら異世界にいて、その世界では異世界から人が来ることはそれなりにあるらしく保護施設まであった。
最初に見つけてくれたオーニョにそこまで案内してもらいそこで生活することに。
ユーキは自殺したものの、世界が変わったことで死にたいという気持ちはなくなったようで。
じゃあ死ぬほどのことじゃなかったのかって言われると、あのままだったら死にたい気持ちはわかるし、世界が変わったからこそ気持ちが少し切り替わるのもわからなくはないので違和感はないですね。
出会ったオーニョが獣姿で癒されたのもあるだろうし。
世界観的には年に１０人ぐらいは異世界から人がきて、男女問わずカップルになれるし、種族が違っても問題なく子供もできる世界です。
だからこそ保護する施設がちゃんとあるのかなって思いますね。
ユーキはこの世界に来た久しぶりの日本人ということで、以前いた山田さんや過去の日本人の記録を元に生活していくんですが、この制度が珍しくて面白いなって思いました。
言葉は通じないから一から学ばないといけないけど、この記録する本のおかげである程度通訳できるし、保護施設で働いているルルルフとはそのまま会話しても意思疎通できるので異世界に来ても馴染むサポートが手厚くて過ごしやすいなと。
最初に出会ったオーニョもめっちゃ優しいし。
オーニョは最初からぐいぐいアプローチしてくるけど、決して無理矢理ってことはしません。
ユーキに対して誠実なのもあるし、施設の決まりなどのせいもありますが。
オーニョは最初から好意があるけど、それをユーキが徐々に受け入れていく感じですね。
山田さんの記録を読んで、その後サフィフの話も読むんですが、泣いてしまいました。。
てっきり読む前は悲恋的なすれ違いが起きてるのかなって思いましたが、そういうことではなかったかな。
ここまできて・・・って感じで、凄く悲しくなりました。
こういうの知ると恥ずかしがって言わないより気持ちは素直に伝えた方がいいなって思いますね。
おかげで二人は拗れることもなく結ばれることに。